「パパ活」報道の吉川赳衆院議員、長文ブログで釈明 当該記事を「いわばマッチポンプ」として名誉毀損訴訟へ

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
吉川赳衆院議員(2019年3月18日撮影 提供/共同通信社)
吉川赳衆院議員(2019年3月18日撮影 提供/共同通信社)

 今年6月に一部で〟パパ活〟問題を報じられ、自民党を離党した衆議院議員の吉川赳氏が15日、自身の公式ブログを更新。報じられた問題に対して釈明し、名誉毀損訴訟の準備をしていることを明らかにした。

 吉川氏は冒頭で「週刊ポストの記事にかかる件で、世間をお騒がせしていたしましたこと、ひとえに我が身の不徳の致すところであり、心からお詫び申し上げます」と謝罪。参院選に影響を及ぼす可能性が高いことから沈黙を守っていたこと、また8日に安倍晋三元首相が射殺されたことで、説明は服喪の後にしたいと考えていたことを明かした。

 だが、「今週、私の見解と称し、まるで誤った内容を伝える記事がマスコミに唐突に掲載されました。それを放置していれば、誤報が独り歩きする可能性がございます」と経緯をつづり、「私に対するご叱責は、主として『飲酒不可能な年齢であることを認識しながら共に飲酒した』、『パパ活』(デートの対価としてお金を支払った)をしたという点に対する倫理的非難であったと認識しております」とした。

 その上で「まず率直に申し上げて、私は、当該女性が飲酒不可能な年齢の方であるとは認識しておりませんでした」と釈明。当該女性は都内のクラブ勤務で業務として飲酒をしていたと主張し、「営業成績を上げるため月内にいわゆる『同伴』に付き合ってほしいと乞われた」ため、焼肉店で夕食を共にしたと説明した。「同伴」の際に女性は18歳の大学1年生だと自己紹介されたが、「『そういう設定で働いているのだな』と理解し、飲酒を制止もせずにいた」とした。

 また「パパ活」については、焼肉店での食事後、女性の働くクラブに同伴しようとした際、女性が仕事を休んで「ふたりで時間を過ごすことを希望された」ため、給与補填とタクシー代で4万円を渡したと説明。「これを『パパ活』と総括されていることについて、違和感を抱いております」と思いを述べた。

 さらに吉川氏は「現在、法律の専門家にお願いして、名誉毀損訴訟を通じて、『女性が真実18歳であったこと』にかかる客観的事実の確認をさせていただくべく、準備を進めて戴いております」と明言。「週刊ポストは、名誉毀損訴訟において、私のお会いした女性が18歳であることについて立証責任を負うべき立場にあります」とつづった。

 加えて「私が問題提起をさせていただきたいのは、週刊ポストの取材方法です」とし、当該女性が「週刊ポスト」と打ち合わせをした上で、吉川氏との会話を同誌に提供し、写真撮影にも導いたと主張。「いわばマッチポンプというべきやり口であります」として、「不法行為に基づく損害賠償を求めて訴訟を提起する所存です」と訴え、「上述の2つの疑義が解消された暁には、身の処し方について速やかに判断させていただく所存です」とした。

 吉川氏は6月10日発売の「週刊ポスト」で、18歳の女子大生との「パパ活」と「飲酒」が報じられた。発売当日の10日に自民党を離党。その後も岸田文雄首相が「一刻も早く国民への説明責任をはたすべきだ。はたせないなら、議員としての進退に直結する問題になる」と話すなど、多方面で問題視されていた。

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