何か違う?「魚へん」の代わりに「にくづき」の漢字を集めた湯呑み ちょっと気持ち悪い65文字

注目を集めた「にくづき湯呑み」
注目を集めた「にくづき湯呑み」

 「肪」「膨」「腕」など、「にくづき」の部首を持つ漢字を並べた湯呑みがツイッター上で話題になっている。作品を作ったアーティストの南村杞憂さん(ツイッター:@kiyunamura)は「これを使いながら、ご飯とかお肉を焼いて食べるとちょっと気持ち悪い」と笑って語った。

 魚へんの漢字が描かれた湯呑みからイメージを膨らませ「『にくづき』だったら「魚」と「肉」で対照的でもある」と発案した。直径80mm、高さ95mmの大ぶりなカップに「にくづき」の漢字65個が整然と並んでいる。字は「にくづきの漢字 一覧」などと検索した中から「見たことがある漢字」と、「腮(えら)」、「膠(にかわ)」、「膾(なます)」など「単体で見ると(読みを)知らない」ものを選んだという。 

 魚へんの湯呑みに使われる漢字が主に魚介類を意味するのに対し、「にくづき湯呑み」の文字は食用肉よりも身体に関係するものが多い。南村さんは「(食べる肉ではなく)内臓や体の話をしているのが”いい勘違い”になっている。でも、これを使いながらご飯とかお肉を焼いて食べると、ちょっと気持ち悪い。カニバリズムっぽい」と不気味な仕上がりを眺めた。 

 「病院にありそうな感じに見えたのはフォントの効果かもしれないです。お医者さんが持っている方が似合うかもしれない(笑)」。文字は古風な筆書きフォントではなく、あえて硬質なイメージのゴシック体を選んだという。 

 作品はオンライン通販で販売しており、現在は注文が相次いでいるという。9日から東京・ターナーギャラリー(豊島区)で行われる展示会でも販売予定。19日から「あまがさきアート・ストロール」(阪神尼崎駅周辺)、4月6日からは神戸のイベントにも出展する。

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