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「ちょっと見るだけ」が1時間→SNSをやめられないのはなぜ? プロが教える“沼る”仕組み【専門家が解説】

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Aさんは、情報収集や友人との交流や仕事でSNSを活用している。しかし、気付けば何時間もSNSを見続けてしまったり、他人の投稿と自分を比べて落ち込んだり、スマートフォンを手放せなくなってしまい「SNSに振り回されている」と感じるようになった。

では、SNSと心地よい距離感を保つにはどうすればよいのだろうか。SNS運用コンサルタントのとんかつさんに話を聞いた。

SNSをやめられないのは意志が弱いからではない

ーSNSが生活インフラとなった今、健全に付き合うために意識したいことは何でしょうか?

まず知っておいていただきたいのは、SNSには、利用者が興味を持ちそうなコンテンツを優先的に表示する仕組みがあるということです。閲覧した投稿や「いいね」、保存、コメント、視聴時間など、さまざまな行動が表示内容に影響します。

そのため、「少しだけ見るつもりが1時間たっていた」という状態は珍しくありません。ここで大切なのは、意志の強さだけでSNSを制限しようとしないことです。

私がおすすめしているのは、アプリを開く前の「3秒」です。開こうとした瞬間に、「何のためにSNSを見るのか」と自分に問いかける。情報収集なのか、仕事なのか、友人との交流なのか。目的を意識するだけでも、何となくSNSを開く習慣にブレーキをかけやすくなります。

さらに、「SNSを見ない」と決めるのではなく、「ここでは見ない」と場所でルールを作るのも有効です。例えば、電車では見てもいいけれど食卓では見ない、と決めておく。意志の力だけに頼らず、あらかじめルールを作ることがポイントです。

―他人と比較して落ち込んだり、SNSを見ると疲れる人は、どのような使い方を見直すとよいでしょうか?

SNSでは、自分が反応した投稿と似たコンテンツが表示されやすくなります。そのため、成功体験や華やかなライフスタイルの投稿を見続けていると、同じような情報がタイムラインに増えていくことがあります。

SNSに流れてくる情報はその人の人生のすべてではありません、投稿されているのは、あくまで切り取られた一場面です。

「自分はうまくいっていないのに、周りはみんな充実している」と感じても、単純に比較できるものではありません。

疲れを感じたら、フォローするアカウントを見直したり、「興味なし」などの機能を活用したりして、自分が受け取る情報を整理しましょう。

タイムラインは、プラットフォームから一方的に与えられるものではありません。自分がどんな情報に触れたいのかを考え、環境を整えていくことが大切です。

―SNSと上手に付き合うために伝えたいことを教えてください。

SNSをやめる必要はありません。大切なのは、SNSに自分の時間を決めてもらわないことです。

「見る時間を減らそう」と考えるよりも、「何を見るのか」を先に決めてしまう。そのほうが実践しやすいと思います。

誰をフォローするのか、どんな情報を受け取るのか、いつSNSを見るのか。こうしたことを自分で選択できれば、SNSは時間を奪うものではなく、自分の目的を達成するための便利なツールになります。

アルゴリズムに使われるのではなく、自分がアルゴリズムを使いこなす。その意識を持つことが、SNSと長く心地よく付き合うための第一歩です。

◆とんかつ SNS運用コンサルタント
40代で会社を退職し独立。営業職やプレイングマネージャーを経験した後、SNSを活用した情報発信やコンサルティングを行っている。初心者にも分かりやすいSNS運用を伝えることを得意とし、これまでのコンサルティング生は約180人。毎月開催するSNS運用セミナーには100~150人が参加するなど、人気講師として活動している。平日19時からはXスペース「とんかつ塾」も開催している。
▽X(旧Twitter)
https://x.com/sasan11922960

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