エド・シーランが、米フィラデルフィアでの公演でステージ構成を変更し、観客席近くまで出るための「Bステージ」を使わなかったことを明らかにした。観客が自分に「怒っている」のではと恐れたためだという。
ラッパーのマックルモアがエドの米国ツアー「ループ」のオープニングアクトでパレスチナへの支持を公に表明。これを受け、その後に出演する予定だった会場のスタジアムのオーナーがマックルモアの出演を拒否。エドは板挟み状態となり、結局マックルモアをツアーから外す形となり、物議を醸していた。
9月19日のフィラデルフィア公演のステージ上で、エドは観客に向け「物を投げつけられるかもしれないとも、怒られるかもしれないとも思っていた」と説明。「だから今日はいつものループのショーとは違う。真ん中に立ったら何が起きるか怖くて、Bステージを外した。それは認める」と続けた。
さらにこの日は、マックルモアへの連帯を示してツアーを離脱したアイルランドのグループ、ビオガに代わり、新しいバックバンドを迎えて演奏した。エドは編成変更について、「ループペダルでは成立しない曲がある」とし、仲間が抜けた中で「誰も僕とステージに立ちたがらないこの週に、どうやってミュージシャンを見つければいいのか考えていた」と振り返った。
そこで電話をかけたのが、前年の「マスマティクス・ツアー」などで共演したヴァイオリニストのアリシア・エンストロームだった。エドが「一緒にステージに立ってくれないか」と頼むと快諾し、知人のミュージシャンたちを紹介。3日間で楽曲を仕上げたという。
ステージ登場前、エドは「世間が僕をある種の人間だと思っている中で、彼らは一緒に立つと言ってくれた。自分たちまで嫌われるかもしれないと分かった上で、それでも快諾してくれた」と感謝を口にした。