クリストファー・ノーラン監督(55)はスマートフォンを所持していないため、出演俳優たちの元には常に「不明な番号」から電話がかかってくるという。妻でプロデューサーのエマ・トーマスが、事前に俳優たちへその旨を警告しているそうだ。
ノーランがホメロスの古代ギリシャ叙事詩「オデュッセイア」を映画化した作品で、オデュッセウス役を演じたマット・デイモンはピープル誌に、「エマから『今日は電話に出られますか?』とメッセージが届いたよ。クリスはスマホを持っていないことで有名だからね」と連絡があった当時を振り返った。
さらに、「クリスが電話をかけてくる時は、いつもエマが事前に知らせてくれるんだ」「すると、見覚えのない番号から電話がかかってくるわけさ。クリスはユニバーサル・スタジオの公衆電話を使っているからね」と続けた。
一方、ノーラン本人は、2023年にハリウッド・リポーター誌に対し、「気が散る」という理由でスマホを使用せず、テキストメッセージやメールでの連絡も取らないと明かしていた。
そんなノーランとマットは、「インターステラー」(2014年)や、「オッペンハイマー」(2024年)で共に仕事をした経験がある。2人は「10分か15分」ほど雑談を交わした後、ノーランが「オデュッセイア」を映画化する計画をマットに打ち明けたそうで、「オッペンハイマー」がアカデミー賞の授賞式などを終えてから、わずか6カ月後のことだったという。
当時をマットはこう振り返る。「ただ近況を話し合っているだけだと思っていたんだ。実際、そうだったんだけどね。そしたらクリスが『また仕事に戻ろうかと思っているんだ』と突然言い出してさ。『待ってくれ、もうかい?』と返したよ」
「オデュッセイア」は、トロイア戦争の後、妻ペネロペ(アン・ハサウェイ)と再会するために、イサカ島のギリシャ王オデュッセウスが故郷へ帰るまでの長く危険な旅路を描いた物語だ。
なおノーランは、この映画のキャラクターを執筆する際、マットやアンのことを念頭に置いてはいなかったと説明しており、その役に最もふさわしい俳優について考え始めるのは、脚本が完成してからのことと語っていた。
そんな「オデュッセイア」には、マットやアンの他、トム・ホランド(テレマコス役)、ゼンデイヤ(アテナ役)、エリオット・ペイジ(シノン役)、ルピタ・ニョンゴ(トロイのヘレン役およびクリテムネストラ役)らも出演している。