パン屋でよく見かける、甘いクリームやジャムをはさんだクロワッサン。日本ではすっかりおなじみのアレンジだが、本場フランスでは「ありえない」と感じる人も少なくないようだ。
フランス出身のガイックさんとの日常を漫画として発信している漫画家のしばひろさんは、ある日2人で日本のパン屋さんの動画を観ていた。するとガイックさんは、クリームを挟んだクロワッサンの映像に衝撃を受ける。
ガイックさんは、なぜクロワッサンにクリームを入れるのか理解できないようだ。しばひろさんが理由をたずねても、「だめなことだ」「そんなことしない」と、とりつくしまもない。
これはガイックさん個人のこだわりかもしれないと思ったしばひろさんは、他のフランス人にも聞いてみることに。すると返ってきたのは、「うへぇ」「キモい」「冒涜!」といった否定的な反応ばかりだった。
そこで、クロワッサンをホットチョコレートやコーヒーに浸して食べるのはどうかと聞いてみると、「それは別」との返答。この食べ方はフランスでの朝食で親しまれている、ごく一般的なスタイルなのだそうだ。
X(旧Twitter)に投稿された同作のコメント欄には、「日本人に置きかえたら?」という例が続々と寄せられている。「マツタケご飯にカレー」「白米に牛乳」など、想像しづらい組み合わせに多くの読者が「なるほど」と納得した。
同作で描かれたエピソードについて、作者のしばひろさんに詳しく話を聞いた。
―コメント欄で紹介されていたユニークなクロワッサンアレンジ(クロワッサン・パフェやクロワッサンおでんなど)について、ガイックさんはどのような反応をされていましたか。
日本のクロワッサンなのでフランスとは別物と考えているようです。しかし万博でフランスのものとして発売されているジャムが入ったクロワッサンには怒ってました。
―ガイックさんの日本のクロワッサンに対する印象を教えてください。
ちゃんとしたパン屋さんで食べるクロワッサンは美味しいと言いますが、同時に高すぎてあまり買いたくないとも言います。フランスの3倍の値段なので気持ちはわかります。
―クロワッサン以外でもガイックさんが「どうしても譲れない」と感じていることがあれば教えてください。
「どうしても譲れない」ことかどうかわかりませんが、津軽弁はフランス語に似てるという説は全然そんなことないそうです。むしろ韓国語みたいだと言ってました。
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