窯がなくても自宅のオーブンで簡単に陶芸を楽しめ話題のDAISO「オーブンねんど」。今、SNS上ではそんなオーブンねんどで作られたクオリティー高すぎな一品が大きな注目を集めている。
「あの~、ダイソーのオーブン粘土で作ったんですけど、東洋陶磁美術館にありそうなんできたw
【童子型水滴】文花作」と件の作品を紹介したのは日本画家で造形作家の中田文花さん(@nakatabuncho)。
古代中国風の童子をかたどったこの水差し。さすがにプロと言うべきか、とても100円ショップの素材で作ったとは思えない風格を感じる。中田さんに話を聞いた。
--今作を作られた経緯は?
中田:薬師寺の国宝、慈恩大師像の隅っこに描かれている人形型の水滴(水差し)があまりにもかわいい!ということを伝えるために作りました。実際に水を入れるため、DAISOのオーブンねんどに着目しました。
--DAISOのオーブンねんどの使い勝手は?
中田:生乾きの時に爪の甲で磨くと、粒子が整い、艶が出てよい風合いになりました。撮影は乾燥中で、オーブンで焼くとどうなるか楽しみです。
--ご投稿に対し大きな反響がありました。
中田:慈恩大師像の水滴がかわいい事を伝えたいのに、ほぼそれに関するコメントはなく、DAISOに全部持って行かれた感があります(笑)。
とはいえ「慈恩大師像の水滴を作りました」と書いてもバズらなかったと思います。オーブンねんどの作品は今後も作るのでご期待下さい!
◇ ◇
SNSユーザー達から
「質感いいですねー!
ダイソー粘土をここまで操れるとは…!
さすが文花さんじゃ」
「オーブン粘土の可能性を広げちゃった🤣🤣🤣」
「これが数十年とどこかに仕舞われて未来のお宝鑑定団で「蔵から出て来たんです」って鑑定されたら面白いなと想像しました」
など数々の驚きの声が寄せられた今回の投稿。中田さんの今後のオーブンねんど作品づくりに期待したい。
なお中田さんは先日、『絵で見る四天王寺聖霊会』(海風社)出版。四天王寺の舞楽法要をオールカラーのマンガで解説したもので、中田さんの人形作品も掲載されているので、ご興味ある方はぜひ手に取っていただきたい。
中田文花さん関連情報
Xアカウント:https://x.com/nakatabuncho
『絵で見る四天王寺聖霊会』(海風社):http://amzn.asia/d/eHdYCIL