豆腐の容器に粘土を押しつけて作った、まるで縄文土器のような人形がSNS上で大きな注目を集めている。
「スーパーで買ってきた豆腐の容器に粘土を押しつけて作った陶芸作品です。
縄文式土器のように『生活の中にある形を粘土にスタンプする』というコンセプトで作りました。」
と件の作品を紹介したのは造形作家・クリエイターの安居智博さん(@kami_robo_yasui)。
体中に刻まれたギザギザ模様はいかにも縄文。とてもそこらへんの豆腐の容器で作ったものとは思えない、歴史を感じるこの人形だが、たしかに顔の中心には「プラ」という印字のあとが…
安居さんの投稿に対し、SNSユーザー達からは
「新しいくて古くて新しい!」
「素晴らしいイニシエ感!一度土に埋めて擬似発掘してみたいです。」
「これは未来人が混乱しそうですね〜
素敵すぎます!」
「ジェットアローンに似てる」
「映画のラピュタに出てくるロボットの土偶版みたいな感じで面白いです。」
など数々の絶賛の声、既視感を覚えるという声が寄せられている。
安居さんにお話をうかがってみた。
ーー豆腐の容器をデザインに使えると気付かれた経緯をお聞かせください。
安居:冷奴を食べるとき、豆腐の表面に容器の凹凸の跡が残っている様子を見て思い付きました。
ーー豆腐の容器を製作に使ってみたご感想をお聞かせください。
安居:窯で焼いてもらって最終的に「陶器」にするためには、造形的にクリアしなければならない問題もいろいろとあったので、途中かなり苦労しました。
ーー今回の反響へのご感想をお聞かせください。
安居:予想以上の反響をいただいて驚いています。ありがとうございます。
◇ ◇
安居さんは11月5日から京都のギャラリーDAIMONで開催する作品展「アイデアゾンビ」に豆腐の容器で作った陶芸作品「TOFU-EDGE」を出展予定。ご興味ある方はぜひ足を運んでいただきたい。
また安居さんは今年2月に「100均グッズ改造ヒーロー大集合: 切ってつないでトンデモ変身!」(平凡社)を出版している。三角コーン着ぐるみや日用品人形など安居さんならではのアート性あふれる作品を一挙紹介した力作なので、ぜひ多くの方に手に取っていただきたいと思う。
安居智博さん関連情報
Twitterアカウント:https://twitter.com/kami_robo_yasui
「100均グッズ改造ヒーロー大集合: 切ってつないでトンデモ変身!」(平凡社):https://www.amazon.co.jp/dp/4582532276?SubscriptionId=AKIAI4GCNTRCDTCZB5WA&tag=heibonsha-22&linkCode=xm2&camp=2025&creative=5143&creativeASIN=4582532276#productDescription_secondary_view_div_1640752826166
安居智博作品展「アイデアゾンビ」
2022年11月5日〜11月13日
ギャラリーDAIMON(京都市北区)