SMBCコンシューマーファイナンスはこのほど、20~29歳の男女1000人を対象に「20代の金銭感覚についての意識調査2025」をインターネットリサーチで実施した。20代は貯蓄志向が高まりつつも、趣味や自己投資への支出を重視。経済的な安定を求める一方で、価値観の合う消費や投資に積極的なことが分かった。(調査協力:ネットエイジア)
調査によると、20代の毎月のお小遣いは平均3万4605円で、前回(23年12月)調査から2491円減少。一方で、貯蓄額は平均69万円となり、13万円増加した。しかし、20代の3人に2人が現在の貯蓄状況に不安を感じ、老後の生活資金についても86.4%が「年金だけでは不十分」と答えている。
また、仕事をリタイアする年齢までの資金として必要と考える貯蓄額は平均1969万円で、前回から226万円減少した。預貯金をしている割合は56.2%で、月平均の貯蓄額は3万3444円。貯蓄型保険加入は14.5%で、毎月平均1万894円を支払っている。
20代が「お小遣いを使いすぎた」と感じる金額は月平均3万4818円で、前回から4847円減少。趣味や遊びに使う金額も平均1万6827円と前回から2200円減少した。65.5%が「お金を貯めることに喜びを感じる」と回答し、全体的に節約意識は高いといえる。
消費の優先順位では「食費」が最も重視され、次いで「趣味・レジャー費」「貯蓄」となった。節約の手段としては「ポイント利用」「クーポン利用」「100円ショップ利用」が上位に挙がっている。
消費の動機として「自分の趣味嗜好(しこう)に合うもの・こと」にお金をかけたい人が69.0%と最多で、SNS映えを意識した消費(31.1%)やストレス発散のための支出(52.8%)も見られた。ゲーム課金に関しては、21.6%が月平均4247円を支出。18.8%が「課金で生活に困ったことがある」と答えている。
投資を行っている20代は26.8%で、月平均2万4610円を投資に回している。新NISAも21.0%が既に利用と答えた。自己投資、自分磨きにお金をかけたい人はそれぞれ56.3%、60.1%。実際に自己投資している割合は29.6%で月平均7064円支出、自分磨きにお金をかけている割合は59.4%で月平均8279円となった。