メディアの「情報を隠す正義」に疑問 辛坊治郎氏「真実を知った上で判断する権利」兵庫・維新3県議会見

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
 辛坊治郎氏
 辛坊治郎氏

 キャスターの辛坊治郎氏が24日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、23日に行われた兵庫県の増山誠県議、岸口実県議、白井孝明(たかひろ)県議の会見についてコメントした。

 辛坊氏は「兵庫維新3人の県議、無制限会見のてんまつ 5時間半にわたって語り続けた『正当性』」と題した記事を引用。政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志氏に情報を提供した3県議が「繰り返し正当性を主張した」とする内容だった。

 辛坊氏は「重要情報を権力者が隠し、情報を隠す事を大手メディアが正義とする構造の方が問題だ。」と指摘。「県民は真実を知った上で判断する権利がある。」とした。

 増山氏は会見で「(昨年)10月25日の議事および録音データを外部に流出させたということはルール違反。この場を借りて謝罪をさせていただきたいと思います」と陳謝。その上で「片山氏(片山前副知事)のクーデターに対する証言と、パレード担当課長が亡くなったことは知事からのパワハラは関係がないことは、文書問題の重要な要素。これは公益に資する情報。この情報を県民の皆さまが知らないまま選挙に突入してしまうのは危機感があった」などと情報を流出させた理由を語った。

 増山氏が立花氏に手渡した音声データでは、10月25日の百条委員会で片山前副知事が、亡くなった元西播磨県民局長の公用パソコンの中にあったプライベート情報に触れたところで、奥谷謙一委員長が発言を制止する様子が残されていた。

 会見で増山氏は、10月25日の百条委員会終了後の片山氏の囲み取材の様子にも言及。「片山元副知事が発言を制止されるということがありまして、それを考えるに、情報を提供したとしても握りつぶされるなと思いました」と不信感を持っていたことを明かしていた。片山氏の会見後の囲みの様子は、2024年11月14日にジャーナリスト・新田哲史氏がYouTube「SAKISIRU~サキシル~【公式】」チャンネルでスクープ音声として公表していた。片山氏がまるで糾弾されるかのように“制止”されている。

 なお、公用PCの中にある情報については、2012年に水戸地裁で出された、茨城県・美浦村での職員の損害賠償請求の判例(高裁判決は2013年)がある。職員がパワハラを訴えた訴訟で、上司から強制的にパソコンの情報を開示させられたことについても争われた。
 判決では
1.公用PCは私的な使用を禁じられている
2.調査の目的は勤務時間中に(私的な)文書の作成をしていたかどうか確認するためだった
3.村の情報セキュリティポリシーで端末の利用状況調査を行うことができることを周知していた
という3つの条件を示し、プライバシー権の侵害に当たらないとしている。

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