ビリオネア(資産10億ドル以上を持つ資産家)が、宇宙の歴史や秘密を解明する試みを台無しにする可能性があるという。
ハーバード大学の天体物理学者マーティン・エルヴィス博士は、月の裏側にある特定の地域は研究者にとって太陽系に関する理解を深める機会を提供できるものの、月へ行きたがる破格の億万長者から守るルールがないため将来の探査が妨害される懸念を示している。
ボストンで開催された米科学振興協会(AAAS)に先立ってエルヴィス博士はメディアに語った。「月面に人がいることで、現在最高の望遠鏡がおもちゃのように見えるほどのことが可能になると同時に、人間の活動がその環境を実際に乱しかねないとも言えるでしょう」
「私たちはバランスを取る必要がある。月では科学に関する保護がないためバランスが取れていないのです」