人間の歯が、20年以内に培養できる可能性があることが分かってきた。米国のタフツ大学でブタを使った実験が行われ、人間のような歯を育てることに成功した。
この研究は、ヒトとブタの歯からそれぞれ細胞を採取し結合、歯の組織を形成するために膨張させ、その歯をブタの口に移植したもの。その後成長し続け形や大きさこそ完璧でないものの、天然の歯に似たものとなった。
同大学のパメラ・イェリック教授は、この歯を人間の口に移植できる可能性を示唆。ボストンで開催された、米科学振興協会(AAAS)のカンファレンスで語った。
「人間の歯の再生は100%可能と考えています。私は今60代半ばですが、自分が生きている内にできると信じています。技術、組織工学、再生医療、歯科学において非常に多くの進歩があり、それらがお互いに影響し合っているところです」