俳優ジョニー・デップの弁護団は、女優で前妻アンバー・ハードとの名誉毀損裁判でジョニーが証言台でキレることを恐れていたという。2022年にバージニア州で行われた同裁判でジョニーの弁護を担当したベンジャミン・チュー氏とジェシカ・マイヤーズ氏が有名人の裁判を題材にしたテレビ番組の中で明かした。
チュー氏は「ジョニーがユーモアを使うことで、アンバーの弁護団が言おうとしていた真剣な論点を間接的に批判したのです。私たちは、陪審員の前でジョニーの人間らしさを見せ、なぜ愛する女性を殴ることが彼にはできないことなのかを理解してもらいたかったのです」「しかし、私たちが心配していたのは、彼がキレるのではないかということです。相手側は、ジョニーを怒らせるためにあらゆる手を尽くしてくるでしょうから」「弁護士が反対尋問でやろうとすることのひとつは、証人をコントロールし続けることです。ジョニーはそれを(アンバーの弁護士に対し)許しませんでした」と語った。
ジョニーは、ドメスティック・バイオレンス被害を明かした寄稿文を綴ったアンバーを名誉棄損で訴え勝訴、アンバーに損害賠償100万ドル(約1億6000万円)の支払いが命じられていた。
またチュー氏は、ジョニーが当日出廷できなかったため、電話で評決を伝えたときのジョニーの反応をこう振り返っている。「彼は歓喜し、すっかり肩の荷が下りたかのようでした。つまり、彼はまるで子供のように大喜びしていたのです」