韓国で世界文化遺産に釘「5個確認」少女時代ソヒョン&2PMテギョン新ドラマ放送局が謝罪「最善の方法を協議中」

椎 美雪 椎 美雪
※画像はイメージです(出典:AdobeStock/aaron90311)
※画像はイメージです(出典:AdobeStock/aaron90311)

 少女時代のソヒョンと、2PMのテギョンが出演する韓国の新ドラマ「ナムジュの初夜を過ごしてしまった」(KBS2・放送日未定)が、ユネスコ世界文化遺産の屛山書院(ビョンサン ソウォン)の柱に釘を打ち、小道具を設置した事実が2日、明らかになった。

 韓国の建築家であるミン・ソホン氏が、この事実をSNSで暴露したことで、明らかになった。事実が発覚したこの日、安東(アンドン)市が現場調査を行った結果、深く打ち込まれた釘の痕5個を発見したという。

 屛山書院は、朝鮮中期建築の特徴をよく表している韓国書院の代表作で、韓国の“9大書院”の一つと呼ばれている。西渓(ソエ)柳成龍(リュソンリョン)を称えるために建てられたこの書院は、朝鮮時代の代表的な儒教建築物で、史跡第260号・ユネスコ世界文化遺産に登録された文化財だ。

 安東市は現場に出向き、ドラマ制作スタッフが小道具用の模型提灯6個を吊るすため、晩対楼(マンデル)という広間の木柱に釘の痕5個を残したことを確認。釘の痕は、1本あたり厚さ2~3mm、深さ約1cmであったという。提灯のうち一つは、もともと柱にあった隙間を利用して、吊り下げていたことが判明した。

 KBSは「該当事件で、視聴者の皆さんにご迷惑とご心配をおかけし、心よりお詫び申し上げます」と陳謝。そして「制作陣は昨年末、安東屛山書院で事前撮影許可をもらい、小道具を設置する過程で現場見学者から、文化財にどうやって釘を打ち込み、小道具をつけることができたのかという内容の抗議を受けました」と、その事実を認めた。

 続けて「理由に関係なく、現場で発生した状況に対して、KBSは状態の深刻さを認識し、申し訳なく思っています。現在、正確な事態の把握と、復旧できる最善の方法が何であるかを議論中です」「当時の状況に関して該当ドラマ関係者は、屛山書院関係者と現場確認を行い、復旧のための手続きを協議中です。また、今後の再発防止対策と、さらに発生する可能性のある被害状況についても、積極的に話し合っています」「ドラマ撮影に関する全ての状況について、KBSは全ての方たちに改めて心より謝罪申し上げます」と伝えた。

 屛山書院につけられた深い釘の痕は、すぐの修復が難しいほど、ひどく傷ついた状態だ。ユネスコ世界文化遺産に指定された文化財に、安易に釘が打てる制作スタッフの姿勢と、続く“迷惑撮影”を指摘する視聴者の声が多い。

 慶尚北道(キョンサンブクド)警察庁には、国民苦情申請を通じて告発文が寄せられた。請願者は、文化遺産の保存および活用に関する法律第92条(損傷または隠匿などの罪)第1項を根拠に「ドラマ撮影チームが、文化財を毀損した行為は、明らかに法的処罰の対象になる。修復手続きが協議されたとしても、文化財の破損自体が法的に違反した行為であることは否定できない」とした。

 警察は、当該告発内容を確認し、安東警察署に配当する方針だ。

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