3強から2強に…大阪キタの大手カフェチェーン分布図が話題 10年前との比較で分かった「法則」

ゆきほ ゆきほ

大阪キタ大手カフェチェーン分布図がSNS上で話題になっている。

投稿されたのは2014年版と2024年版、2枚の大手カフェチェーン店の分布図。スターバックス、タリーズ、ドトール…2014年版では3大チェーンがバランスよく割拠しており大きな偏りは見られないが、10年後の2024年版の分布図ではスターバックス、タリーズの2強状態になりドトールの出店は伸び悩んでいることがうかがえる。

この分布図を制作したのは、マクドナルドやユニクロの分布図も製作するけんたろう(@ken_ta_rou)さん。キタのカフェ陣取り合戦に法則はあるのか?詳しく聞いてみた。

◇ ◇

――分布の特徴は。

けんたろう:まずタリーズは伊藤園のグループ企業で、阪急・阪神百貨店などには伊藤園の店舗がある関係か、阪急阪神の施設にはタリーズが多く出店しています。一方スターバックスはJR西日本とライセンス契約を結んだこともあり、最近は特に大阪駅ビルの店舗数が多いです。

これを元に考えると、グランフロント大阪やグラングリーン大阪は阪急不動産が関わっているのでタリーズが出店、うめきたグリーンプレイスはJR大阪駅ビルなのでスターバックスが出店と、最近は予想できるようになりました。

対して業界2位のドトールの店舗は少ないです。ターミナルへの出店を両者にがっちり固められているので、地下街や大阪駅前ビルなどに出店する結果となっているのでは。リンクス梅田もスタバが一挙3店舗オープンしており騙りがあります。

――梅田の開発により分布図に変化はあったか。

けんたろう:スターバックスは大阪駅から駅ビルへ密度を増し、タリーズは大阪梅田駅からうめきたエリアへと面的に店舗を増やして来たのが分布図を比較すると分かると思います。

大阪マルビルは建て替え前にもスタバはあったので、確実に再進出するでしょう。同じく阪急ターミナルビルの建て替えではやはりタリーズが進出する予想です。

――第三勢力が出現するとしたら?

けんたろう:有力なのはコメダですが、梅田では「英国屋」「キーフェル」など地場のチェーンも根強い人気を誇ります。

――これからの分布予想は。

けんたろう:現在の梅田エリアでスタバ、タリーズ、ドトール空白地となっているのが東梅田・曽根崎エリアです。梅田OSビルをはじめ曽根崎二丁目の開発や、アパホテル前の未利用地などの開発により空白地が埋まる可能性があるので、経過を見届けたいです。

◇ ◇

SNSでは「ドトールは欧米人の評価が高いのでもっと増えて欲しい」との反応が寄せられた。ぽっかり空いた東梅田お初天神付近に、一体どのチェーン店が駒を進めるのか。今後も観察を続けたい。

けんたろう X
https://x.com/ken_ta_rou

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