Job総研がこのほど、全国の社会人男女606人を対象に「スマホ依存」の実態調査を実施。その結果を公表した。
はじめに、スマホに依存にしているかどうかを聞くと「していると思う派」が74.3%で過半数となった。内訳は「とてもしている」が16.7%、「していると思う」が28.1%、「どちらかといえばしている」が29.5%。年代別では20代の「依存していると思う派」が80.4%で最多となり、次いで30代が79.8%、40代が70.7%、50代が49.3%という結果になった。
スマホ依存に「自覚あり」と回答した人にその理由を聞くと、「無意識に時間が経っている」が78.2%で最多となった。次いで「少し時間が空くと開いてしまう」が66.7%、「スマホなしでは1日過ごせない」が57.4%だった。また、スマホを使用する目的を聞くと「SNS」が54.7%で最多。「動画視聴」が49.6%、「メッセージアプリの確認・返信」が42.2%と続いた。依存自覚者の1日のスマホ使用時間は、平均が264.7分(約4時間25分)、中央値が216.5分、最頻値は300分。スマホを触らずに我慢できる時間は、平均が197.2分(約2時間17分)、中央値が120分、最頻値は60分だった。
またスマホ依存の自覚がある人に、スマホの使いすぎによる日常生活への支障有無を聞くと「支障がある派」が75.4%。支障ありと回答した人に具体的な支障を聞くと「睡眠不足・睡眠の質の低下」が71.7%で最多となり、次いで「視力の低下・目の疲れ」が59.0%、「集中力の低下」が48.4%となった。また「スマホがない環境に不安を感じるか」を聞くと、「感じる」派が88.8%で大多数に。年代別では30代の「不安を感じる派」が92.4%で最多となり、次いで20代が89.2%、40代が86.2%、50代が84.0%という結果になった。
調査の結果、スマホは現代の実生活において切っても切り離せないものとなっていることから、使用による無意識の操作や時間経過は必然的なものであると同時に、スマホの使いすぎは健康以外に”不安”をもたらすなど、心身ともに影響を及ぼすことが改めて明らかになった。
Job総研も「比較的全世代がスマホのない環境に不安を覚えている結果からも、誰しもが”スマホ依存”に陥りやすい可能性を理解しつつ、スマホとの”共存生活”を送っていく必要性がある」と結論づけていた。