地域政党・大阪維新の会の杉江友介幹事長(大阪府議、44)が4日、大阪市内の党本部で綱紀委員会を開催後、記者団の取材に応じ、同党に所属する大阪府岸和田市の永野耕平市長(46)を離党勧告処分にしたと発表した。
永野氏は、大阪府内の女性から性的関係を強要されたとして損害賠償を求める訴訟を起こされ、解決金500万円を支払い和解が成立した。
市長を続投する意向の永野氏だが、大阪維新の会から除名されれば辞職する考えを示している。
この日、事実関係を調査する党の綱紀委員会が開催されたが、出席を求められていた永野氏は欠席した。杉江氏は「結局、永野市長は来られなかった。(欠席の事前連絡も)なかった」とし「離党勧告相当であるというのが綱紀委員会の最終的な決定。役員会でも、いま永野市長から十分な説明がないということは、このまま離党勧告というわけにはいかない」と説明した。
杉江氏は「12月8日までに『永野さんに非がない』ということが皆さんしっかりと理解される説明がなされない場合には、除名するという判断」とし、永野氏が十分な説明責任を果たさない場合には除名するとした。
綱紀委員会に先立ち、永野氏から3日付で「一身上の都合」とした離党届が出され、党の事務局預かりになっているという。杉江氏は「永野さんから報告というか『出席しても話ができません、これまで以上の話せる内容がありません』という文書は届いていた」と明かした。
杉江氏は「市長であろうが市長でなかろうが、相手側から出てるような事実がある中で、それが事実でないのであれば『事実ではない』っていう説明を果たすっていうのは、どんな立場でも必要。きょうもこの場に来られなかったので、やっぱりそこは自分の言葉で直接説明はしていただきたい」と苦言を呈した。
永野氏の市長としての進退について、杉江氏は「それは市長自身が。やっぱり自ら公選の仕事をされていて、立場を与えてもらっているんで、そこは最終ご自身が。僕らがどうこう言う問題ではないのかな。自分自身がしっかりと、今のこの状況を踏まえてご判断されることじゃないのかな」と述べた。