地球から40光年の距離で、地球に似た惑星が発見された。新たに見つかった太陽系外惑星「グリーゼ12b」は、現状では生命が存在する証拠こそないものの、地球外生命体の発見に一役買う見込みがあると専門家は指摘している。
太陽系外にある他の多くの惑星は、通常地球よりはるかに大きく暖かいのに対し、この惑星は地球よりわずかに小さく、ほんの少し温度が高いと考えられている。生命が存在し、人間が生息できる可能性もあると考えられる数少ない惑星の一つで、今後さらなる研究が必要だという。
英ウォーリック大学の物理学者トーマス・ウィルソン教授は「これは本当にエキサイティングな発見で、地球に似た惑星に関する我々の研究を助けてくれるものとなるでしょう」と話した。
ただ「残念なことに我々にとって、この惑星は研究が進むには少し遠すぎるのです。今見ているそこからの光は40年前のものです。我々のいる地球に届くまで、それだけの年月がかかるということです。グリーゼ12bのような惑星は極めて稀ですが、現在のところ、さらなる研究やその環境や気温を明らかにすることには困難もあります」とも指摘した。