元「山尾志桜里」の菅野志桜里氏、世襲議員は「辞められない議員になっていく」

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 菅野志桜里氏
 菅野志桜里氏

 元衆議院議員で弁護士の菅野志桜里氏(議員時代は山尾志桜里)が31日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」で、世襲議員の功罪を語った。

 番組では、岸田文雄総理の長男の翔太郎氏が秘書官を更迭された問題から、日本の政治家の中での世襲議員の多さなども取り上げた。

 菅野氏は09年に旧民主党から出馬し、初当選。世襲議員ではなかったことから「初当選から5年間は地盤固めで精いっぱい」だったといい、その期間は政治家としての社会貢献が「できていたのか?と今でも自問自答している」と振り返った。

 最初の5年は「1日100人と握手」「必死にポスターを貼らせてもらって知名度を上げて」「ポスターを作る資金集め、一人一人頭を下げて」という日々。一方の世襲議員は「1日100人ではなく、そこに行けば100人集まってくれている」「ポスターの場所は親父さんの代から決まっているから自動的」と非世襲議員が行う苦労はほぼないとした。

 そのため世襲議員は当選直後から「スタートダッシュができる」とし「スタートダッシュがずるいのではなく、誰もがスタートダッシュができる状況を作るのが大事」と訴えた。

 また、世襲議員は「社会人経験、専門性が乏しい」ため「辞められない議員になっていく」とも指摘。「他の事ができないから辞められないだけではなく、親からのバトンを継がないといけないからとか、継いだ後援会を(子どもに)継がせないといけないとか」と継いだものを継がせるために、子どもが大きくなるまで辞められないとも話し「辞められない議員の増加は政治を良くしない」と訴えていた。

 ただ世襲議員の功もあり「国際社会の外交資産となりうる」「地盤固めに時間をかける必要がなく、国会活動に取り組みやすい」とも話していた。

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