王林が恋人の〝絶対条件〟告白「芸能人では難しい」 売れても青森から東京へ〝出稼ぎ〟 夢は県知事

杉田 康人 杉田 康人
王林
王林

 青森県のご当地ダンス&ボーカルユニット・RINGOMUSUME(りんご娘)を3月に卒業し、4月から活動拠点を東京に移したタレントの王林(24)がよろず~ニュースの取材に応じた。自宅は同県内に残し、東京との約700キロを新幹線で往復する〝出稼ぎ〟の日々。地元の知名度を高めるために表舞台に立つとし、将来青森県知事になる目標も。恋人について絶対に譲れない〝条件〟も明かした。

 片道約3時間半かけて、青森の自宅から新幹線で上京する。東京の街は、毎日が「ねぶた祭」のようだと表現した。「あの数の人数を、本当に生きてて見ることなかったですよ。お祭りやってる期間しか思えないくらい人がいるから。毎日、祭りの勢いで心を挑ませないといけないから、すごいたぶん疲れているんだと思います。東京で休みとかはないですね」。売れっ子になるたび東京でのホテル暮らしも増えていくが、休みができるたびにふるさとへ帰っていく。

 自身を守るためにも、青森に居続けたい。東京で暮らすと、王林が王林でなくなってしまうと強調する。故郷の自然や空気、人々との触れ合いが、いまの自分を作っていると痛感している。「青森に私を充電するところがあるという感じで、東京では充電を使ってる感覚なんで。青森のいろんな人たちの関わりがあっての私だから。東京に出てきてしまうと充電ゼロ」と笑う。

 芸能界の第一線に立つ理由は、青森の知名度を高めるためだという。地元のために生きているといっても、決して大げさではない。「青森の人たちのためにも頑張りたいなと思ってて。芸能界に絶対残りたいってわけではないですけど、東京でこうやって外に出させてくれる人たちがいる。例えば私が伝統工芸品の津軽塗をプロデュースしたアクセサリーを出しましたって言った時に、反応してくれる人見てくれる人が増えるように頑張ろうって」と語気を強めた。

 将来の目標は、青森県知事だと真剣に語る。祖父が伝統工芸品の職人だったが、弟子を食べさせてあげられないという理由で廃業したという。食糧自給率も100%をゆうに超える青森県の現状を見渡す王林は「第一次産業の皆さんがいるから成り立っている。まずそこを守っていきたいし、手当とかも考えてあげたい。伝統工芸品もそう。青森の素晴らしい文化とか、第一次産業のありがたみに気づいてもらって、そういうものがなくならないようにしていきたい」と、早くも〝公約〟を掲げた。

 理想の結婚相手も、青森への愛があることが絶対条件。さらに「私、そもそも訛っている人じゃないとダメなんですよ。まず津軽弁を話せててっていうのが私の中の基準で」と言い切った。その上で「でも、チュ~とかギュ~とかを、私はいっぱいしてほしいうんですよ。ナチュラルに。ってなると、やっぱ外国人になっちゃって。津軽弁をしゃべれる外国人とか、青森出身で海外で生活経験があって、ナチュラルな愛情表現が身についてる人、そういう人がいたらいいなあ…」と高いハードルを設定し、「芸能界では難しいんじゃないかと思います」とはにかんだ。

 青森県弘前市にあるりんご公園が、一番好きな場所。正念場を迎えると、公園から岩木山に向かって叫ぶという。「コンテストの時は『優勝して帰ってくるよ~』って言ったりとか。興味を持ってくれてるな、何か応援してくれてる感じがして。私の中ですごい大事な存在。何か届く気がして。お母さんお父さん見るみたいな感覚で岩木山を見ると、生きてる感じで安心するんです」と明かす。大事なふるさとで〝フル充電〟した王林が、きょうも東京へ向かう。

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