立憲民主党の前副代表で、元衆院議員の辻元清美氏が8日、大阪・JR高槻駅前で街頭演説を行った。
辻元氏は1月31日、今夏の参院選に同党の比例代表として出馬することを表明。公認申請を提出していたが、この日、予定候補として正式に公認されたことを報告。「先ほど、15時からの立憲民主党党本部での常任幹事会で、この夏の参議院選挙に立候補予定の候補者として公認されました」と報告した。
ツイッターでもライブ中継された街頭演説では、白いブラウスに紺のパンツスーツ姿でマイクを握った。「実は私、寒そうな格好をしていますが、4年半前に立憲民主党を立ち上げ、地元に帰ってきて最初にご報告した時に着ていた服で、この場所に立たせていただいています」と明かし、「もう一度、一からやり直したい。一から新しいスタートを切らせていただきたい」などと思いを語った。
「足が震えながら来たんです」と明かす辻元氏は、昨秋の衆院選で躍進した日本維新の会について「大阪は維新ばかりで幸せになるんでしょうか?」と問題を提起。「いままで公費は入れませんと言ってきたのに公費を投入して。カジノ会社のために夢洲を、液状化していくのを防ぐような土地改良をすると言い出している。これ、認められるんでしょうか?」と語った。夢洲整備を巡っては昨年末、府市が誘致を進めるカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の土壌整備費に、約790億円かかることが判明している。
その上で「身を切る改革と言いながら、カジノに790億円の公費をつぎ込む。どこが身を切る改革なんですか。税金を自分たちのために使っているだけじゃないですか」と批判し、「こういうことを誰が言うのか。みんなビビって言いません。カジノは反対。誘致させないために、先頭に立って頑張っていきたい」などと語った。
辻元氏は昨秋の衆院選に大阪10区から立候補したが、日本維新の会の池下卓氏に敗れ、比例でも復活当選せず落選していた。