6月24日は日本記念日協会の定める「UFOキャッチャーの日」だった。
今SNS上ではこの日に合わせて公開された「NEW UFOキャッチャーの音楽がいつでも聴ける機械」が大きな注目を集めている。
NEW UFOキャッチャーと言えば1991年に発売されたUFOキャッチャーのロングラン機種で、今30代以上の人にはもっとも馴染みある機種。「NEW UFOキャッチャーの音楽」とはこの機種をプレイする間に流れる、DREAMS COME TRUEの中村正人が手がけたセガの家庭用ゲームソフト「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」のBGMを指す。
ゲームセンターに行くといつも鳴り響いていたあの懐かしいサウンド…SNSユーザー達からは
「ゲーセンと言ったらコレですね!
最高です。」
「なんだろ。
ゲーセンに来ました!!
って感じで落ち着くサウンドですよね。
この音源の入ったCDとか無いのかなぁ。」
「なつい…!!マーク
毎日ゲーセンに通ってた日々を思い出します」
「ソニック音源ってカートリッジなの?(゚д゚)!」
など数々のコメントが寄せられている。
「NEW UFOキャッチャーの音楽がいつでも聴ける機械」を制作したGeoさんにお話を聞いてみた。
中将タカノリ(以下「中将」):久しぶりにこの音楽を聴いて懐かしくなりました。「NEW UFOキャッチャーの音楽がいつでも聴ける機械」を作ろうと思われたきっかけをお聞かせください。
Geo:子供のころにゲームセンターに行くと必ずといっていいほど、NEW UFOキャッチャーの音楽が鳴っていて心に残っていました。なんというか、心が落ち着くんです。そこで、当時の部品を集めて実機同様に音楽を鳴らして見ようと思いました。
中将:機械のパーツや音源ソフトはどのように入手されたのでしょうか?
Geo:機械の部品はオークションで少しづつ集めました。音源に関しては基板に「ROM」が搭載されていて、その中にプログラムと音楽のデータが入っていました。なので、NEW UFOキャッチャーの基板を購入すれば音源も手に入ります。
中将:制作にあたりご苦労された点、こだわられた点などお聞かせください。
Geo:穴あけが一番苦労しました。工作時に音が出るので周りに迷惑にならないようにしました。あと、「7SEGボード」という数字が出る箇所の基板が不足していたので自分で調べて作りました。
こだわりはできるだけ当時の部品を使ったことです。ソニックが書いてあるパネルは当時のNEW UFOキャッチャーの景品取り出し口で、基板とROMも当時の部品です。操作するボタン、基板を乗せている木の板についている注意書きもそれっぽく作りました。木の板に穴が開いているのも、当時の雰囲気を出すためです。
ROMカートリッジは、何種類ものROMに対応するためにカセット化しました。NEW UFOキャッチャーには数種類のROMが存在します。それぞれ音楽が違っていて、クリスマスバージョン、ちびまる子ちゃんバージョンなどがあります。ROMカートリッジは、中古で安価に手に入るためゲームボーイカラーの基板を流用しています。
中将:これまでのSNS上での反響についてご感想をお聞かせください。
Geo:びっくりしました!まさか、こんなに私と同じように当時のゲームセンターといったらこの音楽だよねっていう人が多くて感激しすぎてちょっと笑っちゃいました(笑)。 一応、UFOキャッチャーの日とSEGAのSONIC誕生30周年に合わせて投稿したんですど、まさかこんなに反響があると思っていませんでした。この取材もびっくりです(笑)。あと、海外の人からもリツイートとかコメントももらってびっくりしました。
Geoさん関連情報
Twitterアカウント:https://twitter.com/Geo2DOGA
YouTubeチャンネル「LONGRUN」:https://www.youtube.com/channel/UC97iwXLDi8rgItGL-2AmuPg
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今回のバズを機会にyoutubeを始めたというGeoさん。ゲーム関連動画や、Geoさんの作ったものを披露するチャンネルになるようなので、ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。