-お2人とも本当に若く見えます。
老けない理由の一番のことと思ったのは、2人ともお金がなくて食べるに食べられなかったことやと思うんです。というのは、NHKでサーチュイン遺伝子というのが発見されたという番組を見て思ったんです。(NHKスペシャルで11年6月に放送。「あなたの寿命は延ばせる~発見!長寿遺伝子~」)別名長寿遺伝子っていうんです。アメリカの大学が28年かけて、同い年のお猿さんで実験して分かった結果でした。一匹はものすごい動き回って毛並みもつやつやで若いまま。その隣で毛に色つやもなく、小太りになった生気の無いサルがいました。同い年なのになんでそういう違いがあるかというと、生気の無いサルには欲しがるままにエサを与えていたそうです。もう一匹には腹七分目しか与えていなかった。そしたらその差ができたんだそうです。人間も同様で、飢餓状態のときにサーチュイン遺伝子がオンになって長寿遺伝子が動きだすそうです。わたしとかつみさんは借金を抱えて、ただただお金がなくて食べられなくて。その結果、長寿遺伝子がずっと働いて元気で若く見えるのかなと思っています。
▼32年間の実験結果
-空腹を感じているほうが年をとりにくいと。
そうらしいです。わたしたちが空腹なのはダイエットのためとかではなく、お金がなくて食べられなくて。特にわたしはかつみさんと同せいを始めたころは大変でした。新しい環境にも慣れなくて、急激なストレスで。かつみさんは大きい借金抱えていて大変やったし。今もですけど(笑)。お金がなかったおかげで2人とも時間を決めて食事をするというのではなく、空腹を感じるまでは食べないという習慣がついて、それが良かったみたいです。アメリカの大学は猿を使った実験ですけど、うちは人間で行った32年間の実験結果ですからね。すごくないですか(笑)。