中川翔子を救った〝奇跡の出会い〟 人生を変えた一本のカセットテープ

福島 大輔 福島 大輔

 オタク文化に傾倒し、〝サブカルの女王〟の異名を取るタレント・中川翔子(36)が、よろず~ニュースの「スペシャルコメンテーター」に就任し、緊急連載がスタート!しょこたんならではの〝ヲタク道〟を語り尽くします。第1回は、しょこたんがサブカルチャーにはまり込んだきっかけを紹介。知られざる〝奇跡の出会い〟がありました。

 幼少時からサブカルチャーを愛してきたしょこたん。「世の中的に、ヲタクが虐げられがちな時代っていうのが、中学、高校ぐらいまでありました。堂々と『ヲタクです』と言っても良くなったのは、2006年ぐらい。『電車男』とか『涼宮ハルヒ』とか、そのあたりのブームがきっかけですね」と話した。

 しょこたんが自らヲタクを自認したのは「13歳でしたね。脳ががらっと変わるタイミングなのかもしれません」と明言。そのきっかけは、周囲からの理解不足に悩んでいた日に起こった〝偶然の再会〟だった。「子どものころからアニメソングは大好きなんだったんですけど、ある日、ベッドの下から幼少期に聞いてたカセットが出てきたんです。『悪魔くん』とか、特撮もののカセットだったですね。ちょうど、学校で絵を描いていて、すごく否定されてしまって『なんで好きなことやってるのに怒られるんだろう、気持ち悪がられるんだろう』と落ち込んでたところに、出てきたカセットから流れてきたアニメソングがガチッとはまって…。めちゃめちゃ最高に奥深くて、聞けば聞くほど時代の感じだったりとか、その当時のわくわく感、きらめき、勇気、友情、愛が出てきた」と振り返った。

 大好きだったアニソンに、どん底だった心を救われた。「もっとアニソンについて調べたいとなって、インターネットで調べていったら、『学校の外には、こんなに大人なのにマニアックな人がいっぱいいるじゃないか、私がおかしいんじゃなくて、学校の外にこんなにいるんじゃないか』って分かって…」目の前に新たな、無限に広がる世界がひらけたことで、「しょこたん」の歴史がスタートした。

 市民権を得始めていたとはいえ、オタク文化が全面的に受け入れられるには、時間を要した。それだけに、いわれのない批判にも苦しんできたというしょこたんは「ヲタクを下に見る感覚があるのかがよくわからない」とキッパリ。「だって、趣味があるって素晴らしいことですし、アニメ、マンガ、特撮…。さまざまな趣味の文化が本当に深い。日本に生まれて良かったなというのは、サブカルチャー発展があるから」と言い切り、「いいものをいいとほめること、愛することは大切にした方がいいし、人の趣味を傷つける人なんてろくなもんじゃないので、好きなことをいかに見つけて楽しむかが人生の大切なキーワードだと思います」と言葉に力を込めた。

 昨今は「〝国民総ライトヲタク〟で、何でも言えるようになった」という状況。さらに「ヲタクの人って、も好きなものを褒めるときに、極限まで語彙力をそぎ落として、輝いた言葉だけで人に伝えるから、感動しちゃうんですよね。興味ないことを好きになれることも楽しいし、誰か何かを否定する時代は終わったのかなと思います」と持論を展開した。

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