俳優のマッツ・ミケルセンとヒュー・ダンシーは、ドラマ『HANNIBAL/ハンニバル』のラストのシーンでキスを交わしたかったそうだ。トマス・ハリス原作の小説をブライアン・フラーがテレビ用に脚色し、ハンニバル・レクター役とウィル・グレアム役でダブル主演した2人だが、シーズン3のラストシーンでは、両役の間にあるロマンティックな潜在性が如実に出ていたとマッツは明かす。
「お互いを見つめあう一番最後のシーンを何ショットか撮ったんだけど、あれは明らか過ぎたね。ほぼキスみたいなものだった。僕とヒューは『ない方が変だよ。何ショットか (他にも)ある。1回やろうよ。きっとよくなる』みたいな感じだった」
一方、ファンニバルとして知られる同シリーズの熱烈なファン達も、2人のキャラクターが、お互いへの愛を完全に受け入れるのを見たかったようだが、それはあまりにもあからさま過ぎると判断されたと、マッツはヴァルチャー誌に続ける。
「しなかったよ。キスまではね。ブライアンはアイデアを気に入っていたけど、『やり過ぎだ。あからさますぎるよ』みたいな感じだった。そして、彼は正しかったんだ。でも、その考えに囚われていたと思うよ。沢山のファンニバル達もそれを見たがっていた。同性愛アートの題材だったんだよ。良い意味で、双子として色々な意味できつく結ばれているからね。でも、僕らは肉体的なものを描きたくはなかった。それは、もっと偉大な繋がりだったんだ」
またマッツは、計画していたラストを演じる為に、将来同役を再演したいという。「テレビだから、僕らはとても手が込んだものをやっていた。台本はIQ値の高いものだった。独白も対話も、いつもファインアートや音楽についてだった。日本語やハンガリー語、聞いたことのない言葉を習わなければならなかったし、全てが押していて2時間でそれをやらなくてはならなかった。そうは言っても、また戻りたいけどね。みんな戻りたがっているし、もしあと1シーズンあれば、ブライアンなら、ちゃんとした、ビックリするような、素敵な終わり方ができるとみんな信じているよ」。