お墓業界唯一の経済産業省公認団体「全国石製品協同組合」はこのほど、18~39歳の若年層の男女200人を対象にお墓についての意識調査を実施、結果を公表した。
お墓の将来的な購入予定については、「ない」が62.0%「わからない」が34.5%で、「ある」はわずか3.5%だった。
購入する際に重視するポイントでは、1位「価格」、2位「立地・アクセス」、3位「維持管理のしやすさ」が上位に。また、お墓のタイプ別では、「お墓参りする時に安心する」「伝統だから、昔ながらの石造りが良い」など、「一般的な墓石のお墓」という回答が最も多かった。次いで、「納骨型」「樹木葬」「散骨」など管理や負担の少ないタイプを求める声が挙がった。「お墓はいらない」とする回答も多かった。
購入する際の予算については、「10万円未満」が54.0%で最も多く、「10~50万円未満(20.0%)」「50~100万円未満(12.0%)」と続いた。半数以上が10万円以内で済ませたいと考え、100万円以上はかなり負担に感じる金額と言える。
将来的なお墓参りへ行く頻度は、「行かないかもしれない(21.0%)」「その他(2.5%)」を除き、何らかのタイミングで行きたいという回答が合計76.5%となった。
全石協は、「跡継ぎが居ない」など、お墓を継続的に維持できないことや「子孫へ迷惑をかけたくない」などの家族・親族への思いやり意見がほとんどで、この世代に供養心が無くなっているわけではない。将来的にお墓参りに行きたいと考えている割合も76.5%と高く、家族や親族、ご先祖様についての気持ちは、大きくは変わらないことがわかった、としている。