近年、葬儀のスタイルは多様化し、故人や家族の想いを反映した「心地よい空間づくり」への関心が高まっている。インターネットリサーチの株式会社NEXERはこのほど、家族葬の邸宅型会場「可部葬祭 花園邸」と共同で、「葬儀に参列、執り行った経験がある」と回答した全国の男女500人を対象に「葬儀会場」についてアンケートを実施、結果を公表した。
理想的な葬儀会場を尋ねたところ、「家族や親しい人だけで静かに過ごせる空間」が39.6%で最も多く、「厳かな雰囲気の空間」も20.4%の支持を集めた。
同じ建物内で、他の葬儀と同時進行することについては、60.0%が「特に気にならない」と回答。一方で、「出来れば自分たちだけでゆっくりと過ごしたい(30代女性)」「機械的に葬儀を進行している感が強まり、厳格さが失われる感じがあるので(50代男性)」など、「少し気になる」や「避けたい」という意見も合わせて4割に上った。
葬儀会場にリビングや浴室など自宅のようなくつろぎ空間があることについては、12.8%が「とても良いと思う(心が落ち着く)」、37.8%が「良いと思う(家族でゆっくり過ごせる)」と回答。「家族でゆっくり残された時間を過ごしたい(40代女性)」「遺族の緊張がほぐれる場所があるといい(30代女性)」など、葬儀を「過ごす場」として捉え、「悲しみの場」ではなく「穏やかにお別れをする時間」としてとらえる価値観が、少しずつ広がっているようだ。
◆可部葬祭 花園邸(https://hanazono-tei.jp/)