子どもたちが楽しみにしている夏休み。受験を控える中学3年生にとっては、学習にしっかり向き合うべき“勝負の夏”でもある。また、支える保護者にとっても不安や悩みを抱える時期だ。個別指導の学習塾「明光義塾」を全国展開する株式会社明光ネットワークジャパンはこのほど、高校進学を希望している中学3年生の保護者1000人を対象に「受験生の夏休みの過ごし方に関する意識調査」を実施、結果を公表した。
調査によると、夏休みの勉強が受験に影響するかについて、80.8%が「影響すると思う」と回答。多くの保護者が、夏休みの過ごし方が受験結果を左右する重要な要素だと考えている。
1日の受験勉強時間についての目標値は、「特に決めていない」が30.6%で最多だった。次いで「3~5時間程度(22.1%)」「2~3時間程度(20.0%)」「1~2時間程度(11.0%)」の順。各家庭で取り組み方に差がある。
学習塾などの夏期講習の意義については、「とても」と「ある程度」を合わせた67.7%が「意義がある」と回答。多くの保護者が、受験に向けた学習環境として夏期講習を前向きに捉えている。
今夏の講習には4割超が参加予定と回答。日数について最も多かったのは「週5日程度(24.5%)」、次いで「週4日程度(20.4%)」「週3日程度(20.4%)」の順。6割以上が週4日以上の参加予定で、学習時間の確保に積極的な姿勢がうかがえる。
受験生の子どもの部活動引退時期は、「夏休み前まで」が36.7%で最多。「夏休み中まで続く予定」は23.2%、「秋以降も続く予定」という回答も14.3%あった。引退後の受験勉強への切り替えについては、6割超の保護者が不安を感じていると答えた。
帰省や旅行など夏休みのイベントでは、67.7%が「配慮する予定」と回答。受験を優先した形でスケジュールを組もうとする家庭が多数を占めた。
子どもの受験サポートについてストレスになりそうな事柄では、「子どものモチベーション低下(34.4%)」「スマホやゲームの管理(32.8%)」「集中力低下・誘惑への対応(25.5%)」に回答が集まった。学習環境の整備に加え、子どもの気持ちや生活習慣への配慮が保護者にとって大きな負担となっているようだ。スマホやSNSの利用にルールを設けるという回答も57.2%と半数を超えた。