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【中学受験】情報が多すぎて迷子…SNS時代の中学受験に試される親の情報収集術とは

受験

野田 茜 野田 茜

 中学受験を塾なしで進めるなかで大きな課題となるのが、情報収集だろう。無数にある受験情報を見比べて、志望校の選定や学習方法、教材の使い方などを家庭で選択していく必要があるからだ。その一方、今は情報が過剰な時代でもあり、「何を信じればいいのか分からない」と戸惑う声も多い。

 筆者も同様に悩んだひとりである。そこで中学受験を塾なし(家庭学習のみ)で乗り切った長男(現在高校1年生)の思い出を振り返りながら、当時どのように情報を集めていたのかを見ていこう。

 情報収集でもっとも活用していたのはX(旧Twitter)だ。Xでは、著名な教育関係者だけでなく、受験を終えた保護者や、現在まさに中学受験に取り組んでいる家庭まで、さまざまな立場の人々がリアルタイムで情報を発信している。

 「中学受験」や「組分けテスト」といったワードがトレンドに上がることもあり、今どんな話題が注目されているのかを即座に把握できるのも強みだ。各中学校の公式アカウントからは、募集要項の変更や説明会の告知などがタイムリーに発信されることもあり、重要な情報源となっていた。

 また2月の受験本番が近づくと、「今年の受験生、応援しています!」といった温かいエールが多く見られ、励まされる場面も多い。受験生の親同士が緩やかにつながれる場としても、筆者にとって、Xは大きな意味を持っていた。

 次に参考にしていたのが個人ブログだ。XなどのSNSが“点”で情報を拾うものだとすれば、ブログは“線”で情報の流れを把握するのに適している。使用した教材のレビューや、偏差値の推移グラフ、学習スケジュールなど、受験全体の道筋を把握するのに非常に役立った。特に、中学受験を乗り越えた人の3年間の記録をまとめたブログは、「未来の道しるべ」のような存在といえる。

 その他、YouTubeの教育系チャンネルもよく利用している。子どもへの声かけや、過去問への取り組み方など、塾なし家庭にとっては無料でプロの指導が得られる貴重な情報源であった。特に国語読解の解説は実践的で、「このように説明すればよいのか」と納得することが多かった。

 現在のYouTubeでは個人の発信者が増え、以前よりも情報を得やすい環境が整っている。もちろん情報の取捨選択は必要不可欠だが、それはどの分野においても共通だ。すべての情報を網羅しようとすると心身が疲弊するため、「この人は信頼できる」と感じた発信者を中心に情報を追うのが有効だと思う。

<プロフィール>

野田 茜

 2男1女のママライター。2022年、高1長男が完全塾なしで中学受験をし、偏差値(四谷大塚)60半ばの中高一貫校へ進学。現在、小5次男が通信教材を利用し自宅学習で中学受験に挑戦中。自身は中学受験未経験で大学まで公立育ち。中学受験の問題の難易度にまったく歯が立たず、逆に子供に教えられる。「ママ、教えてあげよっか?分かる?」と次男に心配される日々。

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