子どもが体調を崩した時、共働き家庭ではどちらが仕事を休むのか、分担問題に直面することが多い。戸塚ネオさんの漫画「子の病気で仕事を休むのは、母親だけですか?」では、そんな育児の分担の悩みが描かれている。
ある日、共働き家庭で長女が熱を出した。さらに次女も風邪に感染している可能性があるため、保育園には預けられない。
そこで妻は、次女をファミリーサポートに預けるため、送迎の間だけ長女の世話をしてほしいと夫に頼んだ。しかし夫は「明日仕事なんだけど」と嫌そうな表情で返答する。
妻が自分も仕事だと伝えると、「2人連れて病院行けばいいじゃん」と夫は言い放った。これに対して「次女だけでも預かってもらえば病院も行きやすいし仕事も進めやすいの」と反論をすると夫は「長女の具合が悪いのに仕事をする気?冷たい母親だな」と、母親は子どもの世話に専念するのが当然というように言うのだった。
同作について、作者の戸塚ネオさんに詳しく話を聞いた。
ーこの話はどのように生まれたのでしょうか?
夫とのやりとりがきっかけです。子どもが体調を崩したときに「なぜ母親ばかりが仕事や予定を調整することが多いのだろう」とパートナーだけでなく、そういった風潮に理不尽さをSNSで公開したところ、共感の声をたくさんいただきました。
想像以上に同じ悩みを抱えている方が多いことを知り、このテーマを作品として描こうと思いました。なお、同作は物語として読みやすくするためにフィクションも交えて構成しています。
ー特に描きたかった妻の心情について教えてください。
「なんで片方ばっかり休まないといけないの?!」という気持ちです。
育児をしていると、看病だけではなく、仕事の調整や子どもの預け先、家事など、頭の中で常にたくさんのことを考えることになります。そうした目に見えない負担や「調整役」が1人に偏ってしまう苦しさを描いています。
ーこの夫婦にはどのような課題があると考えますか?
この夫婦の課題は、お互いがタスクでいっぱいになり、相手を思いやる余裕がないことだと思います。大切なのは「母親だから」「父親だから」ではなく、どちらか一方に負担が偏ってしまうことです。
私は、子育てをする夫婦は「お店の共同経営者」のようなものだと思っています。だからこそ、お互いに歩み寄ることが大切ですし、夫婦だけで抱え込まず、家族や行政など外部の助けを借りることも大切だと思っています。
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