英国に住む成人の10人に1人が、スマートフォンを凝視しすぎるあまり、一生に一度の大切な瞬間を逃した経験があるという。
スマホユーザー2000人を対象にしたアンケート調査では、無意識のスクロール行為が原因で、スポーツイベントでの決勝ゴールや結婚式の指輪の交換、さらには誕生日のろうそくを吹き消す瞬間さえも逃してしまった実態が明らかになった。回答者のほぼ半数がその場に集中すべき状況下でスマホをスクロールしていたことを認めており、英国でデジタル習慣による注意散漫がますます深刻化していることを示唆している。
画面から目を離せない問題は、日常生活のあらゆる場面に広がっており、回答者の半数近くが、複数のアプリを切り替えた後に自分が何をしていたか分からなくなることがよくあると回答。52%はスマホを見ている間に物語の重要な部分を見逃し、映画を巻き戻さなければならなかったと認めた。
さらに10人中4人以上がビーチや海辺、あるいは休暇中の観光中に気が散ってスクロールしていたと告白し、27%はコンサートやスポーツイベント中に無意識に画面を見ていたと答えた。その結果、3人に1人はスマホの使用が原因で自分の人生に完全に没頭できていないのではないかと危惧した。
ヴァージン・メディアO2が委託した今回の調査では66%が明確な理由もなくスマホを手に取ってしまうこと、また35%がSNSやアプリをスクロールしているうちに、予定していたよりもはるかに多くの時間を浪費してしまったことが明らかになった。スマホを触ってしまう最大の要因としては「退屈」が挙げられ、次いで「習慣」や「通知」が続いている。
健康への悪影響も顕著で、調査によると、57%の人がスクロールに夢中になって予定より遅くまで起きてしまい、毎晩平均36分の睡眠時間を失っていることが判明した。また、ほぼ半数の人がスマホの使用習慣が睡眠の質に悪影響を及ぼしていると考えている。
ヴァージン・メディアO2のニコラ・グリーン氏はこう述べた。「デジタル技術は私たちの生活の中心にあり、多くの良い影響をもたらしているが、この調査結果は人々がその使い方を常にコントロールできているとは感じていないことを示している。現在、オンラインで過ごす時間のかなりの割合が意図しないものとなっていることは、デジタル習慣の形成方法の変化と、それが人々のウェルビーイングに与えている影響を示唆している」
同社の新キャンペーン「スクロール・ストッパー」を支援しているスパイス・ガールズのメル・Bは「私は国民がそれにきっぱりと終止符を打つのを手伝う。顔を上げ、目の前で起きている素晴らしいことに目を向けましょう」と語っている。