午前6時の目覚まし時計が心臓発作のリスクを高める可能性があると、著名な心臓専門医が警告を発している。ロンドンの「ナショナル・ハート・クリニック」の創設者であるフランチェスコ・ロ・モナコ氏は、朝の習慣が心臓に多大な負担をかける理由を説明した。
ロ・モナコ氏はデイリー・ミラー紙に対し、「毎朝、およそ午前6時から10時までの間、心臓血管系は一連の予測可能な生理的変化を経験し、それが心臓発作のリスクを劇的に高めるのです」と語る。
潜在的なプラークを抱えている者や慢性的なストレス、睡眠不足、高血圧のある者は、さらに高いリスクにさらされているという。この早朝の時間帯、血液は一時的に粘り気が増し、PAI―1と呼ばれるタンパク質が急増して血栓を分解する能力を最大80%低下。一方で目覚めてからわずか45分以内に動脈が収縮し、コルチゾールが急増する。
これらは正常な生理反応ではあるものの、それらが相まって心血管系に負担をかけ、さらに目覚まし時計による突然の覚醒が事態を悪化させる可能性がある。ロ・モナコ氏は目覚まし時計による突然の覚醒は身体にショックを与えると注意喚起した。更にリスクのある人物においては心拍変動が30%から50%低下し、まさに最もストレスがかかっている瞬間に、心血管系の耐性が低下する事態となる。
改善に向けた対策として、ロ・モナコ氏はいくつかの方法を提示しており、可能であれば徐々に目覚め、慌てずに準備をするための十分な時間を確保することを推奨している。耳障りで不快なアラーム音ではなく、光を使った目覚まし時計を使用してゆっくりと目覚めることも有効だという。
また、ロ・モナコ氏は早朝の運動をしようとする人々に対しても警告を発しており、起床後の最初の30分間は激しい運動を避け、すぐに階段を駆け上がったりすることも控えるべきと主張する。最悪のタイミングで心臓に不必要な負担をかける行為となるからで、質の高い睡眠を定期的に確保し、起床時間を一定に保つとともに、自身の体のリズムを理解することが重要だとロ・モナコ氏は説明している。