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スマホ1つで始められる「ゆる転職活動」注意すべき点とは【キャリアカウンセラーが解説】

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20代〜30代のサラリーマンのなかで「今すぐ辞めたいわけではないけれど、いい条件があれば話を聞いてみたい」と転職サイトに登録し、日常的に求人をチェックする「ゆる転職活動」が広がっている。スマートフォン1つで手軽に市場を覗けるようになった今、かつての「決死の転職」とは異なる、新しいキャリアとの付き合い方が生まれている。

しかし、この「ゆる転職活動」の弊害として、魅力的な求人に惹かれるものの、通用しないのではと自信を失う人も少なくない。このような「比較疲れ」を起こさないためには、どのように「ゆる転職活動」と向き合っていけばいいのでしょうか。キャリアカウンセラーの七野綾音さんに話を聞いた。

ー「ゆる転職活動」のメリットについて教えてください。

大きなメリットは「相場観」が養えることです。自分の経験やスキルが他社でどのように評価されるのかを知ることで、市場における現在地が見えてきます。

ただし、重要なのは、情報そのものよりも「どう受け取るか」です。同じ求人を見ても、自信を失う材料にするのか、成長のヒントとして捉えるのかで、その後のキャリアの選択は大きく変わります。また、他社と比較することで「今の会社で適切に評価されている」と気づき、納得感を持てるようになるケースもあります。

ー逆に、デメリットやリスクはありますか?

求人票に書かれた「給与」や「条件」だけを断片的に見てしまい、「比較疲れ」を起こすことです。条件の良い会社ばかりが目に入り、「今の仕事ってなんなんだろう」と感じてしまい、気付かないうちに心が疲れてしまうことがあります。

本来は求人の背景にある役割や責任も含めて見る必要がありますが、条件だけを切り取って比較してしまうと、隣の芝生がより青く見えてしまいます。その結果、今の仕事への気持ちが揺らぐこともあるため、情報との距離感は大切です。

ーもし会社に転職活動がバレてしまったら、不利益を被ることはありますか?

法律上、転職活動そのものが問題になることはありません。ただ、直接的な不利益ではなくても、評価の判断に影響する可能性も考えられます。例えば重要な役割を任せる場面で、「もうすぐ辞めてしまうかもしれない人」よりも「長く関わってくれそうな人」に期待が集まりやすいのは自然なことです。過度に不安になる必要はありませんが、転職活動に関する情報の扱いには一定の配慮が必要です。

ー成功する「ゆる転職活動」のポイントは何でしょうか?

「何のために情報を見るのか」を明確にすることです。なんとなく眺めるのではなく、「自分の可能性を広げるため」「足りないスキルを知るため」といった目的を持つことで、情報は不安の種ではなく、キャリアを考える材料に変わります。

ゆる転職は、不安を大きくするものにも、選択肢を広げる武器にもなります。その分かれ道は、情報の量ではなく、どう向き合うかにあります。

◆七野綾音(しちのあやね) キャリアカウンセラー/キャリアコンサルタント
やりがいを実感しながら自分らしく働く大人を増やして、「大人って楽しそう!働くのって面白そう!」と子ども達が思える社会を目指すキャリアカウンセラー/キャリアコンサルタント。

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