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土星の衛星に地球外生命の可能性!?カッシーニ探査機の収集データから有機分子

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土星(Paylessimages/stock.adobe.com)
土星(Paylessimages/stock.adobe.com)

 土星の第2衛星エンケラドスの地下海に生命が潜んでいる可能性があるという。表面が厚い氷に覆われた一見不毛な地に見えるエンケラドスだが、南極付近の裂け目から氷の結晶が噴出しており、欧州宇宙機関(ESA)と共同開発されたNASAのカッシーニ探査機が収集したデータを分析したところ、結晶の粒子が複雑な有機分子を含んでいることが明らかとなった。

 これらの分子が生命誕生に必要な化学反応と関連している可能性を研究者らは指摘、そして最も重要なこととしてエンケラドスが3つの必須要素、「安定した液体の水の供給源」、「熱水噴出孔からのエネルギー」、「適切な化学元素の組み合わせ」を備えている点を挙げている。

 ベルリン自由大学の主任研究者ノザイール・カワジャ博士はこう話す。「エンケラドスで生命が見つからなかったとしても、これは重大な発見です。なぜなら、適切な条件が整っているにも関わらず、なぜそのような環境下で生命が存在しないのかという重要な疑問を提起するからです」

 地球外生命体の直接的な証拠は未だ発見されていないものの、専門家らはエンケラドスが「生命居住可能世界の条件をすべて満たしている」と主張している。今回の発見で小さな凍った衛星エンケラドスは、地球外生命探査の地図上に確固たる位置を占めるかたちとなった。

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