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匂いがわからない…もしかしてパーキンソン病かも!認知症に先行して現れる嗅覚の低下 脳卒中、心不全にも関連

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嗅覚の低下、様々な疾患と関係があることが明らかに
嗅覚の低下、様々な疾患と関係があることが明らかに

 嗅覚の低下が130以上の疾患と関連していることがわかった。対象疾患には認知症、パーキンソン病、慢性副鼻腔炎、さらには致命的な心臓疾患も含まれるという。

 研究誌「Clinical Otolaryngology」に掲載された研究は、嗅覚障害が世界の一般的な成人人口の約20%に影響を及ぼし、男性や60歳以上ではさらに高い割合を示していると指摘、重度の難聴や失明よりも嗅覚喪失の方が一般的なことを示しているにも関わらず、関連した研究ははるかに少ない状況と続けている。

 嗅覚障害の主な原因は喘息、アレルギー、嚢胞性線維症によって引き起こされることが多い慢性副鼻腔炎(CRS)だ。インフルエンザやライノウイルスなどの感染症は以前から一時的な嗅覚障害を引き起こしてきたものの、新型コロナウイルスによってその発生率は8~10倍に増加したと研究者らは指摘する。

 また嗅覚喪失は、神経変性疾患の最も早期に検出可能な兆候の一つである可能性もあるという。

 そして研究誌「Nature Communications」の主要研究では、認知症に先行する可能性が示されており、有害タンパク質が最初に脳の嗅覚処理領域に蓄積し始めるためと考えられている。

 更に別の研究では、パーキンソン病患者の90%が運動症状より数年(最大5年前)前に嗅覚喪失を経験することが判明している。

 他にも新たなデータでは、嗅覚機能の低下は脳卒中や心不全のリスク増加と関連しており、これまで健康だった成人でも同様であることが示された。

 嗅覚喪失は人々の予想以上に日常生活を混乱させるそうで、影響を受けた人々は、ガス漏れ、火災、腐った食品、誤飲による中毒に対してより脆弱になるとされている。また、摂食障害、うつ病、社会的孤立、人間関係の緊張もより高い割合で確認されており、味覚が鈍った状態を補うために糖分や脂肪分の多い「コンフォートフード」に偏った食生活が見られがちだという。

 こうした複数の研究結果を踏まえ、専門家らは嗅覚検査の定期実施を提唱すると共に、医師らが真剣に受け止めるよう訓練を受けることを推奨している。

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