NASA(米航空宇宙局)の探査機が、火星の生命発見について前進したかもしれない。火星探査ローバー「パーサヴィアランス」が、火星の表面に有機分子を発見し、生命が存在するさらなる証拠が見つかったという。
この有機分子は通常生態系の中にある化学物質で、炭素、水素、酸素、窒素から構成されている可能性があるという。
火星の赤道北に位置するクレーター「ジェゼロ」で探査機が発見したもので、科学誌ネイチャーに掲載され、話題を呼んでいる。
この研究についてネイチャー誌に寄稿したロンドンの自然史博物館の研究員、ジョセフ・ラゼル・ホリス氏はニューズウィークにこう語っている。「この物質は生命の構成要素と考えられているため、宇宙生物学者にとって、心躍ることとなっています」
「重要なことですが、これ(有機分子)は私たちが知る生命とは関係なく作られた可能性もあるということです。有機分子それ自体が生命の証拠になるわけではなく、非生物学的なプロセスでは説明のつかない更に十分な追加証拠が必要です」