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クリスマス用七面鳥 イギリスで史上初のの鳥インフルワクチンを接種へ

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クリスマス用七面鳥、イギリスで鳥インフルワクチンを接種へ
クリスマス用七面鳥、イギリスで鳥インフルワクチンを接種へ

 イギリスでクリスマス用の七面鳥が、史上初の鳥インフルエンザワクチン接種を受けることとなった。祝祭期の感染急増の封じ込めにと当局が試験的にワクチン接種を試みる。

 イギリスでは、ウェールズだけで最近57件の鳥インフルエンザ発生が確認、約30万羽の殺処分を余儀なくされており、専門家らはこの冬がこれまでで最も深刻な被害をもたらす可能性を懸念している。

 イギリスの主任獣医官クリスティン・ミドルミス博士は、七面鳥へのワクチン接種が鳥インフルエンザの拡散を遅らせたり阻止したりできるかどうかを検証するための試験開始を政府が確認したことを明らかにした。「過去5年間に鳥インフルエンザの症例が相次ぎ、産業に甚大な影響を与えてきました。私たちは産業界と連携し、ワクチン接種のメリットとデメリットを理解するために取り組んできました。業界団体が今夏、合同タスクフォース報告書を提出し、七面鳥へのワクチン接種試験を推奨したことから、私たちはこの提案を推進する方向で検討しています」

 そしてウイルスがクリスマスに最も猛威を振るう可能性があることから、試験対象の鳥として同時期に生産ピーク期となる七面鳥が選ばれることとなった。

 ミドルミス博士はこう説明する。「七面鳥は重要な産業であり、ワクチンが七面鳥にどれだけ有効か、効果が持続する期間について今理解する必要があります」

 有機飼育及び放し飼いの家禽はもともと感染リスクが高く、今回の危機で最も深刻な打撃を受けると予想されており、クリスマス前の供給ひっ迫と価格高騰への懸念が高まっている状況だ。

 ミドルミス博士は、イギリスが海外、特にアヒルのワクチン接種を既に実施しているフランスにおける同様のプログラムの展開状況を研究していると続けた。「私たちはフランスを含む国際パートナーと緊密に連携しています。フランスでは数年前からワクチン接種を実施しており、ワクチンがウイルスの活動を抑制することは確認されていますが、完全に阻止するものとはなっていません。そのため最近、ワクチン接種済みのアヒルで6件の症例が確認されたところです」

 更に、鳥類や他の動物間での感染阻止が最優先課題であるとミドルミス博士は強調しつつ、人間への感染リスクは非常に低いと報告している。

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