akiya_b

宝塚 星組新トップ暁千星がプレお披露目「情熱と熱さで走る」 組替えの瑠風輝に「新しい風吹かせて」

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
星組全国ツアー「ダンサ セレナータ/Tiara Azul -Destino-II」©宝塚歌劇団
星組全国ツアー「ダンサ セレナータ/Tiara Azul -Destino-II」©宝塚歌劇団

 宝塚歌劇団星組新トップスター暁千星(あかつき・ちせい)の27日、大阪・梅田芸術劇場でプレお披露目公演「ダンサ セレナータ/Tiara Azul -Destino-II」の初日を迎えた。

 98期生として初のトップに就任した暁は、173センチと長身で舞台映えのする容姿で、得意のダンスで早くから注目を浴びてきた。月組から星組に組替え後は、二枚目から悪役までさまざまな役を得、さらに成長した。ダークは役を演じても、タカラジェンヌとしての核の部分で清廉さを感じさせるのも魅力。三拍子揃った前任の礼真琴の後を継ぐにふさわしいトップとして、堂々の初日を飾った。

 今回は複雑な過去を背負ったクラブのトップダンサー・イサアクと、ダンスパートナーのモニカの恋と、周囲の人生模様を、情熱的なダンスナンバーとともに、ドラマティックに描き出したミュージカル作品。2012年に柚希礼音と夢咲ねねにより上演された大人の恋物語を、暁千星と、新トップ娘役に就任した詩ちづるの新トップコンビが演じた。

 暁は高揚感や抑圧された思いを立体的に演じ、心情を丁寧に見せた。またクラブのダンサーという設定で、ダンスシーンもふんだんにあり、細やかな心情を乗せ、舞台狭しと踊った。相手役の詩を抱きしめるとすっぽりと腕に収まるなど、見た目のバランスのよさもみせた。一転ショーでは、“陽"の魅力を遺憾なく発揮。もともと舞台の端にいても輝き目立っていたが、中央に躍り出たことで、一層の輝きを見せた。

 また今回から宙組から組替えしてきた同期の瑠風輝(るかぜ・ひかる)が、星組デビューを果たした。王子様然とした暁に対し、骨太な男役タイプで、2人のバランスも抜群。芝居でも懐の深さを感じさせ、同期ならではの丁々発止のやりとりを見せた。

 舞台後のあいさつでは副組長の輝咲玲央から「躍れば野獣、ふだんは可愛い子犬。きゅるんきゅるんした瞳に見つめられると落ちてしまう」と紹介された暁。そんな紹介を、男臭い芝居を見せたとは思えぬ照れたような笑顔で「礼さんからバトンを受け継いでから、息継ぐ間もなく走ってきました。果てしない壁でしたが、前を向いてやってきました。星組の情熱と熱さで、前に向かって進んでいきます」とあいさつした。

 また暁の次に大きな羽根を背負った瑠風に「まさか、また同じ舞台に立てるとは」と振り返ると、瑠風も思わず「ね~!」と呼応。「新しい風をビュンビュン吹かせてほしい」と呼びかけた。

 全国ツアーは10月24日まで、全国8会場で上演される。

よろず〜の求人情報

求人情報一覧へ

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース