英国のウィリアム皇太子が4日、英サフォーク州ワティシャムの陸軍航空隊(AAC)基地を訪問、兵士たちと交流する中で冗談を交えながらも現場の課題に耳を傾けた。同基地を訪れたのは、ウィリアム皇太子が2024年5月にAACの名誉総司令官(Colonel-in-Chief)に就任して以来、初めて。自らワイルドキャット偵察ヘリを操縦して現地入りし、兵士たちと会話を交わした。
弟のヘンリー王子と疎遠となっている皇太子は、家族との面会頻度を尋ねる中で「そんなに会いたがらない人もいるかも」と笑いを誘う場面もあった。
兵士の体力訓練を視察した際には「パンチバッグで発散するのはいいこと」と語り、厳しい訓練への理解も示した。また、老朽化した宿舎の改善要望には「机の上に分厚いノートがあるだろう。私の声が届くかは別問題だけど」と率直に返答していた。664飛行中隊の週次イベント「アーチャーズ・ブレックファスト」にも参加し、ベーコンロールを配るなど和やかな一面も見せた。香ばしい匂いに「食べられないのがつらい」と冗談を言う場面も。
元RAF(英国空軍)パイロットの経験を持つウィリアム皇太子は、今後も兵士たちとの対話を重視する姿勢を見せた。