元大物プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタイン(73)が、現在進行中の刑事再審裁判の間、ライカーズ島刑務所からベルビュー病院への移送をニューヨークの裁判所に請願していることが分かった。
2020年の強姦罪での有罪判決が2024年に覆されたことを受け、現在ライカーズ島刑務所に収監されているワインスタインの弁護団は、深刻な病状と、刑務所内での「嘆かわしい」扱いを理由に移送を求めている。
ワインスタイン氏の弁護士、イムラン・H・アンサリ氏は、16日に声明を発表した。「ハーヴェイ・ワインスタイン氏はがんをはじめとする深刻な疾患を患っているにもかかわらず、深刻な感染症に対して常に不当な治療を受け、薬の投与も不適切であったり、全く投与されなかったりしている。また、不健康で異常な体重増加を経験しており、清潔な衣服さえ提供されないまま、凍えるような寒さに耐えることを強いられている」
「この不当な扱いにより、彼は健康状態を著しく悪化させ、今、このような状態で裁判のストレスに直面しており、深刻な健康上の合併症、ひいては死に至る可能性も十分にある」と述べた。
2024年に骨髄がんと診断されたワインスタインは、白血病、糖尿病、冠動脈疾患、睡眠時無呼吸症など、様々な疾患の治療も受けている。昨年9月には、ベルビュー病院で緊急心臓手術を受けた。再審の陪審員選任は15日に開始された。