「春バテ」に気をつけて!高齢者は大けがリスクも

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
 ※画像はイメージです(buritora/stock.adobe.com)
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 その疲れ「春バテ」かも-⁉新生活のスタートやお花見などの行楽シーズンで心躍る春は、実は体調不良を訴える声も多い季節。「夏バテ」に似た症状が起こることから「春バテ」とも呼ばれ、だるさや不眠、ふらつきなどさまざまな不調が挙げられる。特に高齢者はめまいから転倒して大けがにつながるおそれもあり、注意が必要だ。

 放っておけば「五月病」にもつながりかねない「春バテ」。正式な医学用語ではないが、花王が20~40代の男女1000人を対象とした調査でも、6割超が「春は疲れを感じやすい」と回答。多くの人が、この季節に心身の負担を感じている。

 こうした春に起こる体調不良の症状や原因、対処法について、たにみつ内科(兵庫県伊丹市)の谷光利昭院長に話を聞いた。

 Q.どのような状態・症状

 A.一般的には自律神経がうまく働かないことによる体調不良。めまい、ふらつき、頭痛、不眠、不安、食欲不振、過食などさまざまな症状があります。さらに今年は花粉、黄砂などアレルギー性鼻炎の症状が強く出ています。頭痛や全身倦怠(けんたい)感、不眠などインフルエンザやコロナ、気管支炎の初期症状とアレルギー性鼻炎の症状はおおむね同じです。

 Q.原因・メカニズム

 A.朝晩は冬なみの寒さ、昼は初夏の暑さになることもある寒暖差のほか、新学期・新年度の始まりによる期待や不安の入りまじった感情も原因のひとつ。自律神経による身体のバランスを整える機能に障害をきたし、症状が出現すると考えられます。

 Q.予防・解消する効果的な方法

 A.暖房や冷房、加湿器などを使い、快適と思う温度、湿度であれば50~60%に保つといいでしょう。外出時は夏冬両方に対応できる服装を。悩みごとは解決しなくても、親しい人や他人に話を聞いてもらえるだけでも精神的負担は軽減します。一人で辛さを抱え込まないこと。症状が市販薬で改善しなければ、速やかに病院受診を。マスク、ゴーグルなどでアレルゲンを少なくすることも大切です。良質の睡眠、入浴もおすすめです。

 Q.高齢者が気をつける点

 A.高齢者は気温の変化に対する自覚症状が乏しく、寒さ暑さに気づかないことがあります。温度・湿度計で室温を気にすることが大切です。

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