英BBCのSFドラマ「ドクター・フー」で10代目ドクターを演じたことでも知られる俳優のデヴィッド・テナントが、J・K・ローリング氏から「愛されていない」とコメントした。2005年の映画「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」でバーテミウス・クラウチ・ジュニア役を演じていたデヴィッドは以前、LGBTQ+コミュニティをめぐり、当時保守党の女性・平等担当大臣だったケミ・バデノック現保守党党首と言い合いになり、過去にトランスジェンダーに関するコメントで非難の的となったことのある「ハリー・ポッター」原作者のローリング氏から嘲笑されていた。
デヴィッドは、カンザスシティで開催されたプラネット・コミコンに出演した際、「ハリー・ポッター」シリーズのテレビドラマ版に出演したいかと尋ねられ、「素晴らしい物語だ。僕の貢献はおそらく果たされたと思う」と答えた。しかし、デヴィッドと「ハリポタ」テレビドラマの制作に深く関わっているローリング氏との関係は微妙なようで、「あの番組には僕を愛していないエグゼクティブ・プロデューサーがいると聞いている」と続けた。
デヴィッドの妻ジョージア・テナントは5代目ドクター役のピーター・デイヴィソンを父に持ち、夫妻には5人の子供がいるが、その1人ウィルフレッドは、ノンバイナリーを自認し、they/themの代名詞を使用している。
ローリング氏は、性自認に関する見解や、トランスジェンダーの女性を女性専用スペースに入れるべきではないとする発言をしたことがあり、トランスジェンダーを嫌悪していると一部で非難されている。以前、2024年に英国LGBTアワードでデヴィッドがバデノック氏と口論になった件に関して「この非常に困難な時期に、私の思いと祈りはデヴィッド・テナントと共にあります」と皮肉的なコメントをXに投稿していた。