兵庫県明石市の元市長で弁護士の泉房穂氏が3日、自身のX(旧ツイッター)を更新。実業家の堀江貴文氏との根本的な考え方の違いからSNSで〝論争〟が続いていることについて、「いわゆる〝成功者〟による『自己責任論』の強調」が堀江氏の論調にあるとして、そこにある「強い違和感」を示した。
〝論争〟の発端は堀江氏が2月27日に更新した自身のユーチューブチャンネルで、財務省前でデモをする人たちの行動についして「財務省解体したってどうにもなんねぇ」「努力しようぜみんな。お前が貧乏なのは財務省のせいじゃねえよ。お前のやる気とか能力が足りねぇからだよ」と痛烈に批判した。
それに対し、泉氏は3月1日に更新したXで「誰もが〝努力〟したから金持ちになれるわけでもないし、誰もが高い〝能力〟を有しているわけでもない。だから政治が必要なんだと思う」と反論。すると、堀江氏は「泉さん文章読めてる?笑。『お前が貧乏なのは財務省のせいじゃない』って話よ。能力が生まれつき低い人を救済するのは政治の役割であることを否定してない」と反撃。それに対し、泉氏は「『生まれつき』に限らず困った時に『救済するのが政治の役割』だと思うし、〝文章〟ではなく、〝スタンス〟の問題のような気がする…」と改めて反論した。
こうした一連のやりとりを総括し、泉氏は3日付Xで「『論争ラリー』をしたいわけではなく、いわゆる〝成功者〟による『自己責任論』の強調に、〝強い違和感〟を感じているだけだ。『努力しようぜ』と言われても、いくら努力を重ねても、誰もが『46億円ものロケット開発補助金』を得られるようになるわけではないように思う。」と堀江氏の宇宙事業も引き合いに出しながら、自身の考えを示した。