鳩山由紀夫元首相が3日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。トランプ米大統領とウクライナのゼレンスキー大統領による2月28日の首脳会談が激しい口論の末に「物別れ」に終わったことを受け、石破茂首相に対してロシアのプーチン大統領に協力して「戦争を止めたらどうだ」と提案した。
鳩山氏は2日に投稿したXで「トランプとゼレンスキーの会談が決裂した。」と切り出し、「問題はプーチンを悪者で敵だとする考えに染まっていては、戦争は終わらないのだ。ゼレンスキーも英国もフランスも染まっているのだ。ここで石破首相、日本だけでもトランプに協力して戦争を止めたらどうだ。そうすれば北方領土も見えてくるではないか。」と訴えた。
鳩山氏のポストに対してはコミュニティノートが付き、「ロシアは2020年7月に、領土割譲を禁止する条項を憲法に追加しています。よって、どんなに日本が『協力的』立場になろうとも、ロシアが自国領とみなしている北方領土が返還される根拠はなく、可能性は極めて低いことに留意が必要です」と指摘された。
さらに、鳩山氏の投稿に対し、Xユーザーからは「初めて良い事を言いましたね」と評価する声が一部にある一方で、「侵略されている人々の苦しみや悲しみや憤りに寄り添えない元総理大臣ですか」「確かに一旦は戦争が止まるでしょう。しかし、力による侵略が許されるという現実をプーチンに教えることが、その後どのような結果をもたらすか」「日本がウクライナに支援したら間違いなくトランプは石破を詰めます」「自国の兵士を何万人死なせてもウクライナの領土を占領しようとするプーチンから、北方領土が返ってくるわけないじゃん」といった意見が続いた。