米映画の祭典「第97回アカデミー賞」授賞式が2日(日本時間3日)、米ハリウッドのドルビー・シアターで開催された。
さまざまな作品が注目される中で「作品賞」「監督賞」「主演女優賞」「編集賞」「脚本賞」の5部門に輝いたのは「ANORA アノーラ」だった。ニューヨークを舞台にストリッパーの女性がロシア人の御曹司と出会い、幸せをつかもうと奮闘する物語だ。
作品賞で名前を読み上げられ、スタッフとともに登壇したショーン・ベイカー監督は「インディー(独立系)の作品を認めてくださいました。すばらしいインディーのスタッフが舞台上に立っています」と短く感謝。すでに「脚本」「編集」「監督」それぞれの受賞でスピーチしていただけにコメントはシンプルだった。
授賞式の様子を生中継したのはNHK BS。東京のスタジオではMCを廣瀬智美アナウンサーが務め、ゲストの俳優・佐々木蔵之介、タレントのトラウデン直美、キャスティングディレクターの奈良橋陽子氏がトークを繰り広げた。エンディングでトラウデンは「素晴らしい作品ばかりだったんですけど、実は『ANORA アノーラ』まだ見れてないんです。でも、これから楽しみがあると思って」とポロリ。廣瀬アナは「日本で公開されているので、これもぜひ、みなさん見ていただきたい作品です」とフォローしていた。
「ANORA アノーラ」は日本では2月28日に公開された。
主要部門ではほかに主演女優賞は「ANORA アノーラ」のマイキー・マディソン、主演男優賞は「ブルータリスト」のエイドリアン・ブロディ、助演女優賞は「エミリア・ペレス」のゾーイ・サルダナ、助演男優賞は「リアル・ペイン~心の旅~」のキーラン・カルキンが受賞した。