日本維新の会の藤田文武幹事長(43)が4日、国会内での定例会見で、兵庫県の斎藤元彦知事(46)のパワハラ疑惑などを告発した文書問題に関連して、記者団から「幹事長として、日本維新の会が推薦した人間がこれだけいろいろと言われていることに対して、断を下して辞めろと言うべき。何だかんだ言っているのは弁護。非常に見苦しい」と問われ、反論する場面があった。
会見で記者団から「(斎藤知事に)私は何も悪いことをしていないんだということを言って、もう一回選挙に出ろと言うべきなんですよ。早くそれを言ってあげれば」と、ド直球の質問を投げられた藤田氏は「そういう感情的なご指摘、またはネット上でも、匿名のアカウントからある種、私に対しても誹謗中傷のようなことは多々あります」と返した。
その上で「私は、冷静にやるべきだと思っていて、何か貶めるためにそういうことをやるのは違うと言っているだけ。本来、県政が前に進むために知事がちゃんと、ひとつひとつ、もっともっと熱い熱量で説明責任を果たし、政治的にどう責任を取っていくかという局面は来るでしょうし、我々もそれは選択肢としてある」と話し「そういう冷静な議論を、何か全部擁護しているとか言われるのは心外」と語気を強めた。
藤田氏は「冷静に事実をひとつひとつ見定めて、そして確定させていく。政治責任はそれとは別にやっぱり並行して、どのように感じていただくか、我々もどのように政治責任をどう取っていくかということは、これは冷静にやるべきだという風に思っているだけ」と説明した。
兵庫県議会に提出される見通しの斎藤氏に対する不信任決議案への対応について、藤田氏は「(百条委員会での)議論、説明責任の果たし方を見定めて、来週中には何らかのアクションを我々として整理して、皆さんにお伝えできるようにしたい」と述べた。