日本維新の会の吉村洋文代表(大阪府知事、49)が6日、府庁での囲み会見で、石破茂首相(67)が主要野党と連立政権を組む大連立について「選択肢としてはあるんでしょう」と発言したことについて「維新の会として、連立を組むことはありません。自公政権とは正面からぶつかっていくというのが維新の会だと思っている」と、可能性を否定した。
吉村氏は「自公政権は、僕から見れば既得権を重視で政治をずっとしてきている。そこに入る意味は、僕はないと思っている。日本維新の会は既得権と戦う。そしてできない改革を実行する。そういった政党だと思っている」と説明した。
さらに「現在の業界利益より、将来の利益を重視する。現役世代、子育て世帯…こっちの利益を重視する。そういった政党だと思っていますので、連立入りすることはありません。そのつもりもありません」と、重ねて否定した。
24日に召集される通常国会について、吉村氏は「維新の会は、立て直しの時期だと思っている。厳しい状況からの出発。そういった意味で、しっかり自分たちを立て直すということが重要。ちょっとしんどい時期だからこそ、しっかり軸を持って、もう一度腹を据えて、改革を進めていく集団なんだなというのをしっかり訴えていくことが重要」と述べた。
吉村氏は「公約を実現するのが政党ですから。公約実現に向けて邁進するということが重要。そこに専念する時期だと思ってますので、いかに公約を実行するのか。いかに自分たちでもう一回、しっかりと前に進めていくか。これが非常に重要だと思っています。その先に参議院選挙の結果がある」と強調した。
7月には参院選が控えるが「非常に厳しい中でのスタートですけれども、目標とすれば、やはり数を増やすこと。現有議席以上。これが参議院選挙の目標。仲間を増やすというのが、目指すべき当然のこと。非常に今の政治状況を見ると、維新の会っていうのはなんとか厳しい状況の中から抜け出して、進めていく必要がある」と照準を定めた。
参院選での改選1人区で、維新は野党候補を一本化する「予備選」を呼びかけている。吉村氏は「通常国会までに作り上げて、発表していくことになると思う」としながらも「これは立憲(民主党)と組むということは一切ありませんから。むしろ、立憲とは価値観が違いすぎる。むしろぶつかっていくということが重要だと思っています。ぶつかる方法として、予備選ではないかなと思っている」と真意を説明した。