岡山県真庭市に、日本最大級の床面ミューラルアート(壁画)が誕生する。2024年10月5、6日開催の「久世(くせ)藝術祭2024」の一環として制作され、日本を代表する広島在住のストリートアーティスト・SUIKO(すいこ)氏が同市内に河川敷にある野外スケートボードパークの床面1000㎡に作品を描く。
ミューラルアートは、壁や床の利用許可を得て描かれる壁画。真庭市での床面アートは、ミューラルプロデュース事業に特化した大阪市の企業・WALL SHAREが企画。同社は、神戸市に描かれたパリ五輪柔道金メダリストの阿部一二三、詩選手の巨大壁画も手がけた。現在富士フイルムと共に、世界中のアーティストがミューラルを描くプロジェクトも進行中だ。
SUIKO氏は、9月中旬から真庭市で床面ミューラルアートを制作。岡山県で今秋開かれる「森の芸術祭」の連動イベントとして初開催される久世藝術祭で、10月5日には同氏参加による完成披露会が行われる予定だ。
ミューラルアートは日本ではまだ一般的ではない文化だが、ときおり街中で見られるようになってきた。人口約4万人の小さな街に、登場するでっかいアート。土手から作品が一望できるといい、担当者は「床面のミューラルアートは、まだまだめずらしい。地域にインパクトを与える活性化と、新たな文化交流が生まれることを目指している」と野望を描いていた。