一見の価値アリ「網干訓練」「米原訓練」機関車が客車や貨車を牽引!関西鉄道ファンが盛り上がる 

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東淀川駅を通過する同訓練列車
東淀川駅を通過する同訓練列車

 JR運転士による機関車の習熟訓練のため、網干総合車両所と同車両所・宮原支所間を往復走行する訓練列車(通称・網干訓練)と、宮原支所と米原操車場間の訓練列車(通称・米原訓練)が運行されている。

 車両は機関車+客車の並びで先頭に割り当てされることが多く、機関車はディーゼル機関車DD51、電気機関車EF65などがよく使用されている。客車はイベント車両に使われる青い客車が特徴的な『12系』や、黄色と緑の色鮮やかな客車で天皇陛下のお召し列車の歴史を持つ『14系のサロンカーなにわ』で、イベント列車として走行している時には見られない組み合わせを見られる。実際に走行の様子を見たこともあるが、イベント運行時よりも面白い編成なので見応えがあった。

 「網干、米原訓練」では乗務員の育成、訓練の際に実地に乗務する機関区によりルートや機関車が異なる。機関車の訓練なので牽引するのは客車だけでなく、貨車の場合もあり機関車のみでの走行することも。同訓練では客車を牽引してのブレーキの効きの違いや加速の違い、車両を傷つけない運転の仕方を訓練し車両や線路の習熟を目的としているものと思われる。

 訓練列車の傾向としてはイベント列車の数日前に試運転で同じ路線を走らせることが多く、実際に同じ時刻に沿線を通過する。ディーゼル機関車が連なって走る重連の時などは関西の鉄道ファンで大盛り上がり。撮り鉄のファンから人気の理由は走行区間にあり、明石海峡大橋を背景に走行する網干訓練を撮影したり、岐阜県にある伊吹山を背景に撮影したりするなど、絶好のポイントがある。ダイヤは非公開だが、SNSなどで情報を得るようで、沿線の撮影スポット、駅のホームなどにはたくさんの撮り鉄が集まってくる。

 ただし、同訓練を撮影する際は安全運行の妨げになる行為は絶対にしないように。危険な行為をしている人を見かけた場合は一声かけて、鉄道を愛する者として理解と注意を促していただきたい。

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