小室哲哉が衝撃 女性シンガーの才能と出会い「時代は確実に変わる」と確信 6月から全国オーケストラツアーを開始

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 柔らかな表情で語る小室哲哉
 柔らかな表情で語る小室哲哉

 音楽シーンを30年周期で見ているという。「(宇多田デビューの98年から)次の30年は2028年ですか。(自身も)それまでは活動できるのかなと思っていますけど」と笑みを浮かべる。偉業の数々を常に謙虚に振り返るが、今年1月に歌手・西川貴教に楽曲提供したシングル「FREEDOM」がオリコン週間デジタルランキングで初登場1位を記録した。

 「90年代のときの売れてるんだなっていう実感と、今年の曲の売れたんだなって感じ方は全く違いますよね。数値だけじゃない、実際の言葉も入ってきますから。YouTubeもSNSもない時代でやってきた人間が今のそういうツール中心の業界で一番になれた。『まだ、やれる』という自信につながっています」

 今回のオーケストラコンサートは音楽家・小室のたどってきた足跡の集大成になる。「多岐にわたっていろんなことをやる音楽家は、どんどん減ってきちゃってるのかなと。やっぱりオリジナリティーがないわけにはいかなくて。そうでないと存在している意味がなくなる。懐かしいのもいいんだよねっていうのだけではダメで。今っぽいと思ってもらえることも大事。どちらも共存できなくては第一線でやっていけないと思っていますので」と新たな挑戦への思いを語った。

 今後の音楽制作については「僕はクラシックを学校教育として受けてないので、地道にマネをして覚えてきていて。いまだに教えてもらうことや知ることが多いんです。だから、まだ成長してるんだと思います」。音楽への飽くなき探究心こそ、走り続けている理由。音楽家としての向上心は、衰えることはない。

 小室は、宇都宮隆(66)、木根尚登(66)と結成したロックユニット・TM NETWORKで84年にデビュー。結成の理由について問うと「音楽とSFが大好きな3人で」と笑みを見せた。87年に小室作曲の「Get Wild」が大ヒットし、翌年にNHK紅白歌合戦に初出場。今年は40周年を記念した全国ツアーを完走しファンを歓喜させた。小室は「ずっと関係は変わらないです。どんどん出会った頃に戻っています。ただの友達、音楽仲間に」と、ともに駆け抜けてきた2人への思いを明かしていた。

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